(8月21日 産経新聞)
民主党代表選(9月14日投開票)は、党内最大グループを率いる実力者である小沢一郎前幹事長の去就を軸に、小沢系と反小沢系が正面衝突する構図となってきた。日を追うごとに、双方が妥協する余地は小さくなってきている。ただ、小沢氏が出馬して勝利しても敗北しても、あるいは出馬しなかったとしても、民主党に深刻な亀裂が走るのは必至。党内には誰が勝ってもその後に挙党態勢をとるべきだとの声も多いが、現実には党分裂もあり得る展開になりつつある。

 
 ◆走り出す側近

 「参院選で(政権に)ノーの結論が出た。新しい体制、新しい顔で政権基盤を安定させるべきだ。危機打開には小沢さんがよいとの声が広がりつつある」

 小沢氏の側近、山岡賢次副代表は21日のTBS番組で、こう指摘した。小沢氏の周辺で小沢氏の代表選出馬への期待感は高まる一方だ。22日からは都内で若手議員が多数参加する「小沢一郎政治塾」が開講し、25日に小沢氏自身が講演するが、山岡氏はこの後に小沢氏に出馬を要請する考えも示した。小沢グループの中堅議員は「このためにサポーター票も集めた。負けることはほぼあり得ない」と意気込んでいる。

 もともと小沢グループの中心メンバーは、小沢氏擁立に慎重だった。小沢氏に傷がつく可能性もあるし、小沢氏本人でなくとも息のかかった代理人を擁立して菅直人首相に勝つ戦法もあるからだ。だが、小沢氏が14日、京都市内で高嶋良充前参院幹事長らに「このままではお国がぐちゃぐちゃになる。民主的に党を立て直す方法は代表選だけだ」と語ったという情報が伝わり、その後も鳩山由紀夫前首相グループの研修会に参加するなど含みのある行動をとったため、グループ内は主戦論に傾いていった。

 ◆勝っても負けても

 各種世論調査では政治とカネの問題を抱える小沢氏の復権を望まないという声が8割を超えたままだ。

 小沢氏のかつての盟友、渡部恒三元衆院副議長は21日のテレビ東京の番組で、「首相になると検察は小沢氏を起訴できなくなる。彼が今、首相になるというのは、悪いことをした人間を政治がかばうことになる」と述べた。憲法75条には「国務大臣は在任中、首相の同意がなければ訴追されない」との規定があり、渡部氏はこれを引き、小沢氏側を牽制(けんせい)した形だ。

 こうして双方の対立が先鋭化してくると、小沢氏の身の振り方もますます難しくなってくる。出馬しなければ、首相に敗北したというレッテルを張られ、小沢氏の政治的影響力は失墜しかねないからだ。

 代表選に出馬した場合でも道のりは平坦(へいたん)ではない。敗れれば、「政治生命はその時点で終了」(前原グループ幹部)するし、勝っても「独裁的に政権を運営すれば、党分裂もあり得る」(ベテラン)からだ。

 もちろん首相が全面降伏して「脱小沢」方針を撤回すれば、対立は解消されるとみられる。だが、今のところその気はないようだ。
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地検も報道機関もこぞって小沢さんを攻撃する。ダーティなイメージを金の問題で作り上げ、徹底的に何度も地検が呼び出しをかけ、その旅に帰ってくる。何度も何度もダーティイメージを作り上げることによって、「あいつは、汚い奴だ」とか「こそこそ隠れて、表に出てこない奴だ」とかが、飲んだ時に政治の話して、欲求不満を解消している年配の方々の評価であるようだ。

民主党は、自民、公明の時代とは違い、色々と良いことを実行してきている。ただ、それをマスゴミが報道しないのである。ここに「不作為」の恐ろしさがある。今まで美味しい汁をタップリと吸って来た旧体制側は、なんとかして元の座に返り咲きたいのであり、最後の力を振り絞ってダーティキャンペーンを展開している訳であるが、なかなか金銭面で長く続かないであろうというのが、もっぱらの見方である。マスゴミは、金が切れたら「はいそれまで~ヨ!」である。この体質が解消されない限り、真実を知ることはなかなかできないと思う。

民主党に、深刻な亀裂を発生させたい輩がいると言うことである。亀裂が発生したら、もとのもくあみどころかそれ以上に悪くなることは充分に考えられる。