※２０１１～２０１３年の世界一周旅の模様を綴ったブログのつづきです
おはようございます
エチオピア最後の朝
ほんとに濃かったエチオピア
これまでの旅の中でもいろんな意味で最も刺激的な国だった
これで南京虫の恐怖から解放されるのかな…
ちょっと寂しいけど
行くか
て、誰？
ねえ
人の部屋の前で寝るのやめて
お願いだから
ほんと国境ギリギリまでエチオピアです
この愛らしい国境を越え
40ヵ国目ケニア
ここからが問題
ここモヤレからケニアの都市までの道のりが旅人の間では世界一過酷な道だと噂されている
牛舎トラックの上に人がすし詰め状態で乗り、舗装されていない恐ろしいほどの凸凹道を何十時間も進んでいく
そこから落ちて命を落とす人が時々いると…
だけど、最近はバスが出るようになったみたい
だからこの道を選んだ
タイヤのパンクとかしながら50時間くらいかかるみたいだけど
バスの天井に頭をぶつけるくらい縦揺れがすごすぎるみたいだけど
死にはしないか
でもね
バスは今日はもう行っちゃったんだと
どうしよ
ヒッチハイクか
で、やっときた車
まじ…？
牛舎じゃん
無理無理
一人2,000円？バスより高いし
え？4人は助手席に乗せてくれる？
…
とりあえず女子は安全か…
……
行ってきます
途中はよく山賊が出るらしく、警護兵も乗っている
この女の子の夢はナイロビにあるんだろうか
そのカバン？の中には何が入ってるんだろうか
それにしても
ほんとにすごい縦揺れ
揺れというより、跳んでいる
歯を食いしばって掴んでる
歯と歯の間にあるのは意地
寝れんけど寝たら落ちる
でも
仲間となら行けちゃうんだな
のりくん、たみやん、ほんとありがとう
特にのりくんはずっと牛の上で闘ってくれた
何時間も
何時間も
360°
地平線を邪魔するのはラクダだけ
地球を走ってる
でっかい「まる」の上を走ってる
あたり前なんだけど、
初めてそう感じた
今は「生きてる」って感じる
普段日本での生活では意識する事もないけど
人間の創り上げたものの中で「生かされてる」のかな
いや、生かしてもらってる
感謝しなきゃ
歯と歯の間にあるものを、そんな「感謝」に変え
噛み締めて揺れに耐えていく
寒いし
暗いし
ケツいてーし
山賊こえーし
うん、生きてる
24時間くらい走ったか
やっと道から「道路」に出た
道路ってすごいね
イシオロという街に着いた
格好がダサいかどうかはどうだっていい
全身から牛の臭いがしたってどうだっていい
達成感で満ち溢れている
そう、俺たちは
「生きている」
うし臭せ～