ピンクペッパーは、ピンクペッパー(学名:Schinus molle、コショウボク)の果実から抽出したエッセンシャルオイルです。ピンクペッパーの実は、キッチンや食卓のペッパーミルに入っているブラックペッパーに外見が似ていますが、種類としてはコショウよりもカシューナッツにより近い植物です。古代インカの人々はこの木を崇拝していたほか、さまざまな先住民族が健康ニーズのために木のあらゆる部分を使用していました。

 

ピンクペッパーオイルの使用方法とメリット

  1. ふんわりフルーティー、そしてピリッとした風味を持つピンクペッパーを、ブラックペッパーの代わりに肉料理やソースなどの味つけに使うことができます。オイルで摂取する場合、ブラックペッパーオイルよりも風味が穏やかなピンクペッパーですが、消化器系の健康をサポートできるという面で同様の利点があります。
  2. ピンクペッパーを口から取り入れるということは、さまざまなメリットを活用することを意味します。たとえばピンクペッパーを水またはチャイに加えるだけで、呼吸器系の健康、免疫機能と応答のサポートに役立ちます。
  3. エッセンシャルオイルが持つメリットは、オイル固有の化学成分によって異なります。ピンクペッパーの成分、リモネンとα-フェランドレンの組み合わせは、体内で使用すると体と連携して神経系を落ち着かせてリラックスさせるほか、リモネンはすでに正常な範囲にある健康的な血糖値とコレステロール値のサポートに役立つといわれています。
  4. 健康的な体重が維持できるかどうかは、代謝率、つまり体がカロリーをどれだけ燃焼できるかと密接に関連しています。健康な代謝に必要なサポートとして、ピンクペッパーを120mL以上の水に加えて飲みましょう。
  5. 細胞は、私たちのからだ全体を作っている構成要素です。エッセンシャルオイルのすばらしい点は、非常に微細な体の細胞レベルで働きかけることです。ピンクペッパーは、フランキンセンスと同じように細胞機能と細胞全般の健康維持に役立ちます。
  6. ピンクペッパー1〜2滴をココナッツオイルに加えることで、身体を鎮めて落ち着かせるマッサージをカスタマイズしましょう。
  7. 誰でも毎日の生活の中で頭がすっきりせず、もやがかかったように感じることがあります。そんな状態から元に戻るために注意力が必要なとき、ピンクペッパーをディフューズしたり直接吸い込みましょう。
豆知識
古代インカの人々は、初期のミイラ制作方法の中で、ピンクペッパーの木の羽のような葉から取り出した油を使用していました。
 
ピンクペッパーという植物
ピンクペッパーの木は成長の早い常緑樹です。 高さと幅は最大15メートルほどまで成長し、これはコショウボク科の中で最大です。果実は何百もの実からなる大きな房となって成長します。果実のほかに、樹皮と葉も砕くと強い芳香を放ちます。
 
ピンクペッパーの収穫
ドテラピンクペッパーオイルのピンクペッパーは、ケニアとペルーの2つの国で野生で収穫されたものです。コショウボクとも呼ばれるピンクペッパーの木はペルーが原産の植物ですが、イギリスの植民地主義者は、当時その木をケニアに持って行きました。両国の農家と収穫者は、ピンクペッパーオイルによる新しい経済的機会に期待を持っています。

収穫された果実は、オイル含有量を維持するためにその日のうちに蒸留する必要があるため、収穫のプロセスは大変な労働を要します。摘み取り作業は、果実が緑からピンクに変わるときに始まります。ピンクペッパーの木は非常に大きく成長します。収穫者は果実を採取するために枝に登ったり、果実を地面に落として収集できるよう、枝を振る必要があります。その後蒸気蒸留を行う前に、果実を洗浄し粉砕します。
 
ピンクペッパーオイルと相性の良いオイル
シトラスやフローラル系のオイルはピンクペッパーとよく調和し、さわやかなアロマを作り出します。そのほかにもフランキンセンス、クラリセージ、ユーカリ、ラベンダー、スペアミント、パチョリは、ピンクペッパーとのブレンドオイルにぴったりです。
 
よくある質問
Q. ピンクペッパーはカシューナッツと種が密接に関連しているため、ピンクペッパーオイルを使用する場合、カシューナッツにアレルギーのある人は注意が必要ですか?
 
A. エッセンシャルオイルには植物性タンパク質が含まれていないため、アレルゲンとしての問題はありませんが、ご懸念をお持ちの場合はかかりつけの医師や医療機関に相談することをお勧めします。