9/8医大受診



この写真は意識障害から目覚めたばかりの長男です。
頭についているのは脳波の電極。

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今日は長男を連れて医大へ。
生後10ヶ月に戦った脳炎のデータと、3年前の発達検査のデータを貰うためと、先生に今後のことをお願いするためです。

今日の受診で新たな事実を知ってビックリしてしまった。

痙攣重積型(二相性)急性脳症だったらしい。
アデノウイルス性脳症とも診断されていたので、もしかしたら2つが重なったのかもと。

当時のMRI画像と経過データを貰った。

先生からは、二相生脳症は3割が命を落とし、残りはほとんどが気管切開を要するほどの重篤な障害が残る。
今まで診てきた子で長男みたいな子はいない。
重い障害が残らず、こうして自力で歩け、小学校に通い、普通の生活が送れていることは稀ですよと。

本当に奇跡だったんだなぁ、と会計終わって外に出た時、長男を抱きしめて涙が溢れた。
「生きていてくれてありがとう」
長男は照れていた。

たまたま入院中だったこと。
たまたま研修医の先生が気にかけてくれていて、何かに違和感を感じ、脳神経の先生を呼んで一緒に待機してくれていたこと。
一時帰宅の話があったけど、高熱が出たこと。
医大から離れたところに住んでいて遠いから「何かあるといけない」と一時帰宅をやめたこと。

色んな判断に守られていたんだね。

それほどのことだったから、もしかしたら目に見えぬ多少の障害はやはりあるかもしれない。
それが発達障害という程度だったなら奇跡ですよと言われました。

生きていてくれて良かったと再度思いました。

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以下今日貰った入院経過。

痙攣重積のため救急車で搬送。
二相性痙攣の恐れがあるため経過観察目的で入院。
入院時全身状態良好で、神経学的所見も異常もなく機嫌良かったため、輸液で経過を見た。
入院2日目には解熱。
入院3日目に発疹あり、突発性発疹と考えられた。
入院6日目に嘔吐、下痢が始まり、便アデノウイルス迅速陽性だった。
入院7日目に発熱あり。
予防的にダイアップを投与するも、痙攣を2度起こし意識障害をきたした。
1度目は2分間の全身性強直性間代性痙攣。
2度目は2分間の右上下肢の強直性間代性痙攣だった。
このとき髄液は細胞数・蛋白の上昇がみられた。

頭部CT・MRI施行され、頭部ADC-mapで左前頭葉の皮質に低下領域があった。
脳波では左T3-T5にかけて1-2Hzの徐波をみとめた。

二相性脳症とアデノウイルス脳炎疑い。
γグロブリン、フェノバルビタール、エダラボン、マンニトールで加療した。
また、このときにはヘルペス脳炎疑いも否定できなかったため、ビクロックスを投与していたが、髄液検査でヘルペス陰性のため終了した。

その後治療奏効し、意識状態清明、食欲良好、機嫌も良くなり、神経学的所見も異常なく回復したため、入院17日目に退院した。
退院後MRI施行され、ADC-mapの低下領域は改善していた。髄液アデノウイルスPCRの結果が出て、陽性だったため、アデノウイルス脳炎と確定した。