枯葉 チェット・ベイカー/She Was too Good to Me Chet Baker | Drums-Technique.com "ドラムス クール ダイアリー"

枯葉 チェット・ベイカー/She Was too Good to Me Chet Baker

 トランペトとボーカルをこなすチェット・ベイカー1974年のアルバム。
CTIレーベル印の安心サウンドで私も大好きな一枚であります。(推定再生回数300回)笑

さてドラマーの観点で語らせて頂きますネ。目

 このアルバムでお得なのがスティーブガッドとジャックディジョネットの二人がそれぞれ違うレコーディング日に叩いておりそれぞれのサウンド、グルーブ、フレーズなどの違いが聴き比べられるという点です。 


 前半の四曲はスティーブガッドが担当で当時の若くて攻撃的なプレイを楽しめます。私としてのツボは4曲目のタンジェリンのテーマ、ブレイク部分でブラシからステックに持ち帰るときに聴こえる"カチャ"という小さい音w
 これを発見したときは、このアルバムの録音時の緊張感を想像する事ができ、まるでガッドの横に立って演奏を聴いているかの様な錯覚に(アホか・・)陥ったものでした。


 そして後半の三曲はアメリカのパウエル元国防長官・・いや違います失礼。今やジャズドラム界の頂点に君臨するジャックディジョネットの演奏。 何気なく聴いていると、ドラマーが代わったのは判らないぐらいに、アルバム全体の音色が綺麗にまとまっています。
 しかしヨク聴いてみると、シンバルの音色、フレージング、コンピング(左手などでやる合の手)の癖などがやはり・・うん・違いますネ。グッド!

 私はもちろんどちらのアプローチも好きですニコニコ

いまや殆ど接点の無いこの二人も、当時メキメキ頭角を現してきた気鋭のドラマーとして、同じアルバムのレコーディングセッションに参加していたんでしょうね~(ライバルの火花バチバチだったのでしょうか?)ビックリマーク







01. Autumn Leaves (J.Kosma/J.Mercer)
02. She Was Too Good To Me (Rodgers/Hart)
03. Funk In Deep Freeze (Hank Mobley)
04. Tangerine (J.Mercer/V.Schertzinger)
05. With A Song In My Heart (Rodgers/Hart)
06. What'll I Do (I.Berlin)
07. It's You Or No One (S.Cahn/J.Styne)

Chet Baker (tp, vo-2,5,6) Paul Desmond (as -1,4)
George Marge (alto-fl, ob, d'amore) Hubert Laws (fl, alto-fl)
Romeo Penque (cl, fl) David Friedman (vib) Bob James (el-p)
Ron Carter (b) Steve Gadd (ds -1~4) Jack DeJohnette (ds -5~7)





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