決断 | DuelJewelばるオフィシャルブログ「SURVIVAL」Powered by Ameba

決断

DuelJewelは2016年2月23日(火)
47都道府県TOUR Meet You FINAL「ZEPP TOKYO」公演をもちまして
1997年の結成以来19年間の活動の歴史に幕を降ろすことになりました。

2011年よりボーカル隼人は喉の治療に励んで参りましたが、
現状完全回復の見込みは立たず、このまま活動を継続していくのは
困難であるとの結論に至りました。
隼人はもちろんのことメンバー全員、ずっとこの5人で活動していきたいという
強い希望と意志は結成以来変わりませんが、現実を直視し
5人で納得して決めた前向きな決断です。

突然の発表になりましたことを深くお詫びし
今まで支えてくださったファンの皆様、スタッフ、関係者の皆様に
メンバー一同、心より感謝いたします。

7月22日(水)の静岡Sunashを皮切りに最後のワンマンTOURがスタートします。
メンバー一丸となって挑みますので最後まで応援をよろしくお願いいたします。

DuelJewel
隼人、Shun、祐弥、Natsuki、ばる




突然の発表になってしまい申し訳ないです。
渋谷公会堂では気持ちを一新してまた頑張っていくと約束しましたが
このような結果になってしまったこと、
たくさんのジュエリーを悲しませてしまったことを
大変申し訳なく思います。
なぜこういう結論に至ったかを簡単に書かせていただきたいと思います。
2011年に隼人が喉の不調をうったえはじめ
2012年2月から1年半療養のため隼人の活動を休止しました。
それから1年半隼人は様々な医者に診てもらい
回復のためいろんな努力をしてきました。
その結果最悪な状態からもだいぶ回復し
担当の医者とも相談しながら復帰のタイミングを判断し
2013年7月6日に日本青年館で復活ライブanastasisを決定しました。
復活のライブが決まり
新曲It’s just loveのレコーディング、復活ライブへの準備等をしていくなかで
それまでは順調に回復していた隼人の喉のでしたが
そこからの回復がなかなか進まず
復活ライブを迎えてからも治療を続けながらの活動を続けてきました。
歌うことがいけないのか?という考えもあったのですが
そういうわけでもない。
そもそも根本的な原因がわからないという状況で
隼人もさらにたくさんの治療法を試し
この病気と闘いながら必死に歌い続けてきました。
そんな中昨年の6月
アルバムStoryのレコーディングも難航する中
ふとした瞬間に隼人がコツをつかみ
劇的に回復した時期がありました。
レコーディング中にツアーがあったのですが
そこでも隼人が何かコツを掴めたかもしれないと
ライブ後一人でカラオケに行き練習していたところメンバーに連絡が来て
「今すぐに来てくれ」
と言うのです。
メンバーも何があったのかわからず全員でカラオケにいくと隼人は
「なぜかわからないけど歌えるようになった」
と説明し、歌ってくれました。
その声は俺たちがずっと聞きたかった隼人の声でした。
自然と涙が出てきました。
俺だけではなくそこにいた全員が。
喜びとともにこれから先の希望も見えてきて
ツアーが終わってからのレコーディングも
非常に順調に進みました。
でもその状態が長く続くことはなく
隼人の喉の状態は悪化していきました。
頻繁にライブをすることが原因なのかとも思いましたが
レコーディング、ツアーと喉をたくさん使ってる中で
歌えるようになったことがあったので
そういうことでもないのではないか、
じゃあなぜなのかと
色々考えましたが答えは見つからず
それからまた今まで思うように回復することない状況が続いてます。
さらに正直に言ってしまうと俺は隼人に何度も
「歌わなくていいから口パクでやれないか?」
と頼んでみました。
でも隼人はそれを頑なに拒みました。
「歌わないことが良いわけじゃなくて歌うことがリハビリになる。歌いながらコツを探すんだ」
と言っていましたが
隼人のことだから、そんなんじゃファンに申し訳ないという気持ちがあったんではないかと
思ったりもしました。
隼人は俺たちの前では一切弱音を吐きませんでした。
うまく歌えない時も
「俺のせいで申し訳ない」
と何度も謝られ
その度に俺は胸が痛くなり
このまま続けてても良いものか悩みました。
そんな中でも隼人は必死に治療にはげみステージに立ち続け
その精神力の強さは本当にすごいものだと思いました。
俺ならとっくに心が折れているんじゃないかと。
47都道府県ツアーも隼人のことを考えるとやるべきかどうか悩みましたが
隼人自身がやれると言ってくれたのでやることを決意しました。
渋谷公会堂を終え
47都道府県ツアーに向けてアルバムを作ろうと曲も出揃った中で
隼人から話があるとメンバーが集められました。
そこで隼人から
「渋谷公会堂が終わってから喉の調子が悪くなってきている」
「今の状況でみんなが作ってくれた曲の良さを引き出すことができない」
「俺にできることはすべてやるつもりだけど、この作品で最後にさせてくれないか」
という話がありました。
もちろん隼人からはできるなら続けたい
なにひとつ問題なく歌えるならずっとこのメンバーでやっていきたい
という前提ががあってからの発言でした。
俺にはもうこれ以上隼人を引き止めることはできませんでした。
もう十分に頑張ってくれた。
ボロボロの状態で良く今までステージに立ってくれたと。
俺のライブの組み方が悪かったのかもしれないとか
色々考えました。
47都道府県も中止しようかと思いましたが
隼人は最後にきちんとツアーをやって終わりにしたいと言ってくれたので
ツアーは敢行することにしました。
そして最後になるツアーなのですべてワンマンでやろう
ということになりました。
フルアルバムの予定がミニアルバム2枚になったのも
隼人が喉に負担がかかりすぎないように
時間を空けてレコーディングをしたためです。
隼人の喉はひょっとしたら精神的なものではないかとも言われてます。
「イップス」という言葉をご存知でしょうか?
これは精神的な原因などにより主にスポーツの動作に支障をきたし
自分の思い通りにプレーができなくなる障害のことなんですが
これは楽器のプレーヤーにもみられる症状なんだそうです。
それこそドラマーにも見られる現象で
手や足が思い通りに動かなくなることがあるそうです。
精密な動作を何万回も繰り返しやるような人に起きる症状で
隼人の場合それが喉に出ているのではないかと。
本当に簡単に話すとこんな感じです。
もっともっとたくさんの葛藤や経緯があったのですが
とてもそれは書ききれないので。

2月23日のZEPP TOKYO公演までは
文字通り死ぬ気で突っ走ります。
俺もまさか自分がこんなお知らせをする時が来るなんて思ってもみなかった。
隼人から話があった後はしばらく頭の中がぐるぐる回ってました。
でも今は冷静に色々考えられるようになって
残された時間をいかに充実した日々にするか
今はそういった前向きな気持ちで音楽と接しています。
むしろメンバーの仲が悪くなった訳でもなく
音楽を嫌いになった訳でもなく
最高のモチベーションで最後を迎えられる
そこがまたDuelJewelらしいんじゃないかと思ってます。
俺は今でも昔と何一つ変わらずこのバンドを愛してます。
まだ約半年、50本以上のライブがあります。
もう少しだけ増えるかもしれませんが
とにかく1本1本を全力で噛み締めながら
心からドラムを叩きたいと思います。
その音は誰にも負ける気がしません。
是非聞きにきてください。
ま、最後までいつも通り楽しんでいこう!!
んじゃおやすみー。