カタバミの精霊(画:須貝芽生)






「セントパトリックデイ」
(St.Patrick's Day)とは
アイルランド中を旅してキリスト教を伝えた
聖人パトリックの命日(3月17日)に
ちなんだカトリックの祝日。
「エメラルドグリーンの島」と称えられる
アイルランドにちなみ、
緑の衣裳やグッズなどで祝う。

3月17日(日)にはホールがとれなかったので
今年は3月18日に行ないます。

吟遊詩人への憧れ
読み語り師との出合い

ハープを弾きながら唄い語る吟遊詩人という
アイルランドの伝統文化がある。
そういうことを自分たちもやってみようと
アイルランド人文学者
小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)
(1850-1904)が遺した日本の怪談の
再話文学を、読み語り師の
河向貴子(かわむかいとーこ)が
読み語って、アイリッシュハープと
アイリッシュフルートで時折
音楽を付ける。ということを始めたのが
コロナ騒動が始まった2020年の秋から。

「読み語り」あるいは一般には「朗読」
と呼ばれる話藝は、落語や講談よりも
まだまだ、日本では話藝としては
認められていない現実がある。
アイルランド、スコットランド、英国、ドイツ
などには「朗読バー」なるものがあって、
自分の好きな詩や物語、
自作の詩や物語などを
読み合って、語り合う「居酒屋」が
あるのだとか。
吟遊詩人の文化が
今も引き継がれているのでしょう。

魂の素早い移動
今年のセントパトリックデイに選んだ
小泉八雲の物語は
『守られた約束』(菊花の約/きっかのちぎり)
というもので、実は秋にこそふさわしい
お話なのですが、この物語の始まりは春。

これは、上田秋成・作の
『雨月物語』の中の『菊花の約』と
全く同じ話です。

この話は、人間が死んで魂になると
光のような速さで何百里も移動できるという
テーマを持った物語。

大前恵子さんが2015年にボクに
訳詞を依頼してこられた歌が
スコットランド民謡の
《ローモンド湖の美しい岸辺》
(ロッホ・ローモンド)でした。

ジャコバイトの乱
この歌の中で、叛乱の罪でまもなく
イングランド軍(プロテスタント)に
処刑されるジャコバイト
(スコットランドのカトリックの兵士)が、
生きてスコットランドに還る
幼なじみの戦友に対して
「君は上の道を行く。
 ボクは下の道を行くから、
 君よりも先にスコットランドに
 戻るだろう」と唄う部分がある。

これは実は、死んで魂となって、
「下の道」(地下)を素早く移動して
先にスコットランドに戻る。
ということを唄っている。

二人とも生きて還ろうという約束は
果たせなかったけれど、自分は
先に行って故郷で待っているからね....と
唄うのだ。
処刑される直前の若者が唄う
なんと美しい歌だろうか♪♪♪

『守られた約束』と不思議なほどに
似ている。

大前恵子さんの歌は......
《広い河の岸辺》
《ローモンド湖の美しい岸辺》
《ふるさとのナナカマド》
《思い出のサリーガーデン》
《あなたの肩を借りたら》
以上、やぎりん訳詞
《ダニーボーイ》(なかにし礼・日本語詞)
《愛は花、君はその種子》(高畑勲・訳詞)

夜の部では
《思い出のサリーガーデン》が
清永アツヨシが唄います。
image
お客様には、
やぎりんトリオ・ケルティカ
オリジナル・ティッシュ・ケースをプレゼント。


やぎりん作詞家メジャーデビュー10周年
セントパトリックデイ・コンサート♪2024
3月18日(月)
日暮里サニーホールコンサートサロン
昼の部 午後2:00
夜の部 午後6:30


亀有落語会
亀有駅南口2分「藍(あい)ほーる」
◆3月23日(土)午後2時
昔昔亭桃之助 落語会


雑司が谷Bella Gatto
笑福亭里光落語会
◆3月24日(日)午後3時開演
世界のビールバーBella Gatto


Roダん落語会/読み語り音楽会
一橋学園駅北口30秒 喫茶Roダん
◆3月25日(月)午後2:00
まりりん・やぎりん・とーこ
読み語り音楽会
◆4月22日(月)午後2:00
昔昔亭桃之助落語会


置賜チャリティコンサート
2024年4月16日(火)
日暮里サニーホールコンサートサロン
昼の部 午後2:00
夜の部 午後6:30


やぎりん作詞家メジャーデビュー10周年
立川 広い河の岸辺コンサート
2024年4月21日(日)
立川市女性総合センターアイムホール


この公演は
福岡から主役を招いて行ないますので
旅費・宿泊費がかかり、いつも
赤字を出しながらつづけています。
公演継続のため一口¥3000のご支援を募ります。
当日の公演の記録CDを返礼といたします。
通信欄に「こころの鈴の音」とご記入ください。
◆お振込み先 郵便振替口座
00180-2-612135 八木倫明

金子みすゞの詩♪ 歌と朗読
中村祐子×やぎりんトリオ・リベルタ
こころの鈴の音コンサート 川越/小金井
★2024年6月3日(月)午後2:00〜
ウェスタ川越 小ホール
★6月4日(火)午後2:00〜
小金井 宮地楽器ホール小ホール
◉お申込み:yagirin88@gmail.com(やぎりんへ)


やぎりんトリオ・リベルタ×大前恵子
自由の風コンサート 那須野が原公演
★2024年7月27日(土)午後2:00〜
那須野が原ハーモニーホール小ホール
◉お申込み:yagirin88@gmail.com(やぎりんへ)

◆ご訪問ありがとうございます。このブログを
訪ねて下さった方々の幸運を祈ります。


大好評♪絶賛出版♪
やぎりん(文)+小澤一雄(絵)
絵本『わくわくオーケストラ楽器物語』
(ポトス出版)¥1800(+税)




天使と悪魔の絶望名歌集
「世界が終わっても音楽と愛が残る」
歌:大前恵子(★印)
演奏:やぎりんカルテート・リベルタ(1〜16)
 高橋泉(チェロ)
 藤枝貴子(アルパ)
 清永アツヨシ(ギター)
 八木倫明(ケーナとナイ)

演奏:やぎりんトリオ・ケルティカ(17〜18)
 田中麻里(アイリッシュハープ)
 清永アツヨシ(ギター)
 高橋泉(チェロ)【ゲスト】
 八木倫明(ケーナとアイリッシュフルート)

読み語り:河向貴子(5と7)

1. ガブリエルのオーボエ
  (E.モリコーネ作曲)
2. 『銀河鉄道の夜』〜白鳥の停車場
  (藤平慎太郎・作曲)
3. ふるさと銀河に還る★
  (E.モリコーネ作曲/やぎりん作詞)
4. あなたの肩を借りたら
 【You Raise Me Up】★
 (B.グラハム作詞/R.ロヴランド作曲/やぎりん訳詞)
5. [読み語り]
  パラグアイの先住民族グアラニーの伝説
6. チョグイ鳥 (パラグアイ民謡)
7. [読み語り]
 ニュージーランドの先住民族マオリの伝説
8. ポカレカレ・アーナ★
 (NZマオリ民謡/やぎりん日本語詞)
9. 鳥の歌 (カタルーニャ民謡)
10. 聖母の御子★ (カタルーニャ民謡)
11. 愛は花、君はその種子★
  (A.マックブルーム作詞作曲/高畑勲・訳詞)
12. アマポーラ (J.M.ラカーリェ作曲)
13. もう一度愛の言葉を[切れた絃]★
  (ロシア民謡/やぎりん訳詞)
14. 鶴★【ウクライナ名歌】
  (R.ガムザートフ作詞/Y.フレンケリ作曲/やぎりん訳詞)
15. ワルツ 切れた絃 (ロシア民謡)
16. 小さなオルゴール (ウニャ・ラモス作曲)
17. 思い出のサリーガーデン★
  (アイルランド民謡/やぎりん訳詞)
18. 広い河の岸辺★
 (スコットランド、イングランド民謡/やぎりん訳詞)
19. ムーン・ダンス (清永アツヨシ作曲)[ギター+ケーナ]

CD番号
LIBERTAD-CD8686 【¥2800+税】
◎お申し込みは、やぎりんへ
yagirin88@gmail.com
税送料込みで¥3000にいたします。
*******************

◎エッセイ『広い河の岸辺』
クローバー必然と偶然が時を得て生み出した、
大いなる奇跡!
この歌は今後50年、
100年と歌い継がれて
日本の歴史に残るでしょう。
湯川れい子

本の表紙
ドキドキ やぎりんBOOK『広い河の岸辺』
(主婦と生活社)!!¥1000+消費税

コンドル合唱譜混声
やぎりん作詞《コンドルは飛んで行く》
やぎりん訳詞《つばめよ》
吉田桂子編曲
合唱譜が出版されました。
女声三部/混声三部の2種類。
それぞれに、易しい二部合唱の楽譜も
収録されています。
¥1300(+税)全音楽譜出版社


合唱譜女声
ドキドキやぎりん監修の合唱譜が発売(全音楽譜出版社)。
小川類・編曲
☆女声三部/二部
★☆混声三部/二部

《広い河の岸辺》(スコットランド民謡)
《思い出のサリーガーデン》(アイルランド民謡)

2曲セット。
定価¥1200(+消費税)


完成した絵本表紙
ドキドキ葉祥明さんの絵本(文:八木倫明)
『ひろいかわのきしべ』(国土社)
発売しました!!


絵本『ひろいかわのきしべ』推薦文の
帯付きは初版のみです。
クミコさんと湯川れい子さんの言葉が
載っています。

ドキドキクミコさん
いま世界にあってほしいと思うものが
この絵本の中にあります。それは
暗い空をてらす、希望の光です。

ドキドキ湯川れい子さん
この歌は、これからの時代に愛され、
その時代を踏み越えて、
未来に継承されていくと信じています。


クミコジャケ写
合唱のスコアもついた
《広い河の岸辺》CD
You Tubeには載っていない合唱バージョンが
このCDには収録されています。
女声合唱団「青い鳥」が素晴らしい演奏をしています。

★エーリッヒ・フロムの愛の論理と音楽