2004年にフロートテレビボードを開発した際には、

「どうしてこんなのが浮いているの?」

と驚かせることを第一に考えました。



実現可能性は二の次でした。



キッチンの吊戸棚は奥行きよりも高さが勝っているため、

安定していると一目でわかり、

意外性を感じません。



そこで、苦労の末に考え出した構造で、



「どうしてこんなのが浮いているの?」

 



というフロートテレビボードが完成しました。

奥行き寸法が長く、不安定そのものです。

 

 



しかも100kg以上の耐荷重があるなんて、

誰も想像できないでしょう。

 



しかし、ここで気がかりな点がありました。

フロートテレビボードはいつか真似されると思ったからです。

安易に真似されると、落下による事故が想像されます。

もちろん、製造するメーカーはそのへんも考慮していると思いますが、

残念なことに耐荷重を明記しているものがあまりにも少ないのです。

「テレビボードには乗らないで」

とマニュアルに書かれていても、

それに上ってしまうのが子どもです。

そこで、公式のフロートテレビボード以外の製品に対しては、

くれぐれも耐荷重の確認を行ってください。

目安としては最低100kg以上ですが、

人が腰を掛けたとすると落下以前に、

テレビボードが変形する恐れもあります。

子どもが乗らないように、小物を置くなどの配慮をしてください。