ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 | 横浜/湘南/ズルいぐらい幸せになる子育てママのための集まり

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ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫 (新潮文庫)/G.キングスレイ ウォード
¥580
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「財産や事業など残すより、いちばん大切なのは、一生の経験から学んだ人生の知恵やノウハウの集積である。これだけはぜひ息子に伝えておきたい」(まえがきより)


 本書は、ビジネスマンとして成功を収めた著者が、同じく企業家を目指す息子へ宛てて書いた手紙をまとめたものである。全部で30ある手紙は、試験、実社会への出発、企業での人間関係、部下とのコミュニケーション、友情、結婚など、ビジネスマンが人生で遭遇するあらゆる場面に言及している。著者が人生を通じて得た「礼儀正しさにまさる攻撃力はない」「友情は手入れしよう」「批判は効果的に」といった教訓は、いずれもビジネスにおける普遍の真理をついている。


本書の魅力は、こうした教訓だけにあるのではない。「父親を超えられない」と不安に思う息子を励ます場面では、息子の成長を祈る父親の気持ちが伝わってきて、思わず涙しそうになる。父親と息子の、男同士の絆。厳しさと愛情の入り混じった複雑な感情が、読むものの心を強く打つ作品である。

原書は『LETTERS OF A BUSINESSMAN TO HIS SON』で、全世界でミリオンセラーとなった。時代が変わっても輝きを失うことのない1冊。(土井英司)


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成功している人は終始勝利への一本道を歩いているように見える。

その道を歩き続けるために、敗北のたびに必要とされる粘り強さは

傍目から見えない。

打ち負かされ、失敗し、落胆し、そして欲求不満に悩まされないで相次ぐ成功を収めた人を私は知らない。このような苦しい時期を乗り越えられるかどうかが勝者と敗者を分ける。負けることを恐れるあまりはじめから競争に参加しようとさえしないひともいる。


 人は失敗するたびに何かを学ぶ。中には貴重な教訓を学ぶ失敗もある。一回目の公認会計士の試験に落ちたことを私は25年間忘れない。その教訓はなにか? 努力しなければならないということである。他に方法がないからである。精一杯努力すればたいていのことはかなえられる。しかし競争に勝つのは必ずしも動きの速い人ではない。勝つのは過去の競争から学んでその教訓をいかえる人である。


人は成功者の今の姿だけを見がちである。彼らの長年の努力、失敗、欲求不満、これまでに克服してきた困難は目に入らない。

 前途に目標が見えれば人はつねに、それに近づこうと努力する。だから君が自分に定める目標は決定的な重要性をもつ。


 私は金や事業よりも重要な緊急事態を経験した。私は常に一人でそういう事態にたちむあわなければならなかった。決断には猛反対がつきものだった。

それまでの大きな試みはことごとく友人たちに嘲られ、反対された。幸福であれ、金であれ、満足感であれ、その最大の勝利というべきものはほとんど世間の冷笑を浴びながら手にしたのである。しかし世間の平均的なひとは成功者ではない自分の目標を達成した人、本当に幸福な人、あるいは満ち足りた人はめったに出会えるものではない。それでも私達は自分の一生を左右する問題を大多数の考えに委ねるべきであろうか?


 幸福とは何かを成し遂げたときに得られる。何かを成し遂げるためには自由意志による選択と、態度、責任と遂行、そして常に試みようとする、強固な不屈の精神が必要である。


「人生の阿智は時間の長さではなく、その使い方で決まる。長生きしても、空しい人もいる。人生に喜び(幸福)を見出すかどうかは、その身の上話ではなく、心の持ち方で決まる」 モンテーニュ


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 土井さんがすすめていたので読んだ一冊。こんな父親がいたらさぞかし頼りになるでしょうね。

そして子どもが父親の助言によりどんどんステップアップしていき、次々と苦難を突破していく様子が想像

できます。

 いつの時代も親の愛は深いものです。