『フェアウェル』感想 主演オークワフィナが素晴らしい演技でゴールデングローブ賞受賞 | 映画時光 eigajikou

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世界の色々な国の映画を観るのがライフワーク。
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浜松シネマイーラの会報にイラスト&コラム連載中。
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主人公ビリー役オークワフィナがとても魅力的。

ルル・ワン監督が実体験をフィクション化する過程で絶妙な客観性と距離感を保持したことが成功している。

カメラもすごく良いです。


(私は泣きたくて映画見るなんてあり得ないし、感動したくて見るというのもないから、この映画の書込み見てちょっと驚いた。泣ける映画が良い映画なんて基準で映画見てると色々もったいないと思います。老婆心ながら…):Filmarksに見た映画記録していて時々コメント欄を読むことがあり、『フェアウェル』は「泣けた」「泣いた」という感想が多くて驚きました。若いユーザーが多いからだろうけど。


そして、やっぱり癌患者描写に厳しくなる自分であった…(私は肺癌ではないけどステージ2でもヨレヨレだった😓

個人的には本人に癌告知しないのは疑問。

日本では今は基本的に本人に癌告知しないことはないんじゃないかな。

私は組織検査の結果1人で聞きに行ったら医師に「1人できたのですか?家族の方は?」と言われた。でも家族連れて来いって聞いてなかったし。組織検査結果=癌告知だったけど1人で聞いたよ。)


字幕が冒頭からビリーのGuggenheimFellowship(グッゲンハイム奨励金)落選を「グッゲンハイム美術館の学芸員落ちた」と訳していてビリーが作家で成功したい事との整合性が取れなくなっていた。(グッゲンハイム・フェローのwikiとか見てね)

グッゲンハイム・フェローは弟ジョン・サイモン・グッゲンハイム記念財団の奨励金。

グッゲンハイム美術館は兄ソロモン・ロバート・グッゲンハイム財団の運営。

(パンフレット読んだらやはり「グッゲンハイム美術館の学芸員に不採用になった」という記述になっていたのでどこから間違ってしまったのだろう。)


この記事はFilmarksに書き込んだものの加筆です。

Filmarksに書き込んだコメントをアメブロにもアップすればいいかなとよく思うのだけどしてこなかったから今回試しにやってみました。


字幕翻訳は字数制限があるから難しいなと思います。私は英語は何とか聞き取れるけど、他の言語は殆ど分からないから字幕情報頼りなのでもっと語学をやっておくべきだったと思うことしばしば。

(英語字幕で見ることたまにあるけどすごく疲れてしまうので英語ももっと早く読めないといけない)





オークワフィナとルル・ワン監督

ルル・ワン監督とパートナーの
バリー・ジェンキンス監督


いつの間にか10月びっくり

9月は実家の父の入院・手術と母の介護関係で幹線何度も乗った… 

そして実家の片付けと掃除を大々的にやった。

新幹線で往復する合間に映画を自分的には結構見てた(半年ぶりに30本以上)9月に見た新作の年間ベスト級は『マーティン・エデン』『ビギル』『れいこいるか』(自分の仕事が進んでないよお😓)



ルカ・マリネッリくん大好きで毎年彼の出演新作映画をイタリア映画祭で見るのが楽しみだけど、
今年はイタリア映画祭中止でも『マーティン・エデン』が一般公開されて良かった!


『ビギル 勝利のホイッスル』親子の愛、貧困と復讐の連鎖を断つ教育の重要性、スポーツを食い物にするネオリベ多国籍企業批判、派手なアクション&歌&ダンス&ロマコメ…全部乗せスター映画で更に女性を阻む暴力と因習と家父長制を告発するフェミ映画でもあるという神業!ヴィジャイの2役も最高!
年に1回ヴィジャイ映画見れたら他にアクション映画見なくてもいいやくらいだから今年もヴィジャイに会えて幸せ!3時間全然飽きさせないヴィジャイ映画でしかも全ての女性にエールを!というフェミ映画!スーパースターはこうでなくっちゃね!
(『イップ・マン 完結』見てるじゃん…なんて誰も知らないからネ)

『れいこいるか』阪神・淡路大震災で娘を亡くした夫婦のその後の人生。本作みたいな味わい深い映画見ると歳を重ね映画楽しむ引き出し増えて良かったと思う(監督と同い年)いまおか監督独特のユーモア効いた描写で「それでも人は生きていく」じんわり泣けてきた。登場人物が皆愛おしい。
(いまおか監督の今までの仕事を知らずに見ている人が結構多い!?ちょっと驚くけど、一般映画として公開され多くの人が見るっていいなあ。)


 
アメブロブロガーhaienaさんのぴあフィルムフェスティバル入選作品で映画ファン賞(ぴあニスト賞)受賞した『LUGINSKY』の上映初日にも新幹線で駆けつけましたよ。(私はhaienaファン・アメブロの輪の外側?にいる部外者だと思うのですが図々しくも登壇してお話しさせて頂きました。アメブロ内では誰よあの小人?と思われて、いなかったことになってると思いますキョロキョロ)
入選作品は10月31日まで
DOKUSOで配信されているので『LUGINSKY』見てくださいね↓


イメージフォーラム・フェスティバル2020で見た『ジェネシスとレディ ジェイのバラード』

はじめはスロッピング・グリッスル、サイキックTV聴いてた中・高時代を思い出し40年後の自分はなんてつまらない生活してるんだと情けなくなってたけどジェネシス・P・オリッジとレディ・ジェイのパワーに触れてちゃんと生きなきゃなと思った。

2人の愛は肉体手放しても永遠。

ありがとうジェネシス、レディ・ジェイ、マリー・ロジエ監督