とても久しぶりにバイリンガル半生を振り返るシリーズを書いてみようと思います
日本に帰国してから、
前回は、
バイリンガル半生を振り返る7 アメリカの公立高校という環境を1年以上前に書いて止まっておりました〜〜
今回は、
アメリカの公立高校から大学への進学について、書こうと思います。
高校生の頃のわたしは、進学に関しては、2つの選択肢を意識して、
正直言うと最後の最後まで悩んでいました。
選ぶ道は2つ。
1.そのままアメリカに残りアメリカの大学への進学
2.帰国子女入試で日本の大学へ進学
このどちらのルートへ進むか。
その頃は、将来は国際的なジャーナリストになりたいと、ぼんやり思い描いていましたので、
政治学とかジャーナリズムを専攻したいと考えていました。
アメリカでの進学をする場合は、
近場のUCLAを視野にいれていました。
うーん、日本でも、アメリカでも、
両方の大学で学びたい!
それなら、
アメリカの大学は、
日本の大学を卒業してから、進学すれば良いか!
と思い、あっさり日本の大学への進学を決めました。
その頃(今はわからないけど)
日本の私立大学は、
帰国枠での合格は得やすく、
早稲田の政治経済、
慶応の法学部政治学科、
上智大の国際関係法学科を考えました。
早稲田以外は、無事合格をいただいたのですが、
女性のジャーナリストを多く輩出している上智大に進学する事を決めました。(最初に学内を案内してくれた先輩が素敵だった)
当時の国際関係法学科は、
政治学者の猪口邦子先生(今は政治家に転身)、
当時熊本県知事だった細川元首相も教鞭をふるっており、なかなか活気のある学科でした。
はっきり言って、
慶応の方が名前としてはブランド力もあるし、
偏差値も上??なのかもしれませんが。
慶応の合格を先に頂いたため、
入学金まで振り込んでいたのに
、それをドブに捨てるとはそんなお金持ちじゃないのに
実は帰国子女塾の先生にも、GPAとSATのスコアから、東大の帰国枠にも、チャレンジしたらと面談で言われたのですが、
何故か私も親も、日本の受験界の最高峰である東京大学には全く興味なし。
(もちろん、受けても合格したとは思えないけど)
何が言いたいかというと、わたしには、大学名や
偏差値で大学を選ぶという発想が全く無かったんです。
日本に帰国してから、
日本って、受験の際にこんなに偏差値が重視されるんだ〜〜、とびっくりしました。そして、東大ブランドの凄さも。
中学入試も、高校入試も、大学入試も、偏差値表とにらめっこ(笑)
大学の同級生に東大を蹴って上智大に来た男の子がいたのですが、
なんで、わざわざ東大受けたの?と聞くと、
偏差値の最高峰に受かるか自分の力を試したかった、、とのこと。でも東大は嫌いだから行かなかったとのこと。
んん??よくわからないな〜〜。
帰国子女のわたしには、
偏差値って概念が全くなかったし、そこに縛られることも無かったんだなぁ、と今になって思います。
というか、
受けなかったけど、
UCLAの方が世界大学ランキングで
東大よりもだいぶ上にランクインしてますよね。
そんなことも、、全く気にしていませんでした(笑)
日本の入試も教育改革を元に、少しずつ変わってきていますね。
偏差値や、進学率も大切かもしれませんが、
何を学校(大学)で学びたいか?
その為には、どの先生につきたいか。
そんな視点で進路を考える方が健全かなぁと思うこの頃。
娘の中学受験も偏差値だけに左右されることなく、
しっかりと
教育内容と環境で選びたい
一方で、
日本で社会人として企業で働き、
外資でも、日本企業でも
採用や組織運営に関わった経験からすると、、、
まだまだ大学名は大切な日本社会。
偏差値や大学のブランド名が
就職や、
場合によっては、その後の昇進や配属にまで影響してくるという現実の世界も知ってしまったので。。
例えば私が最初に努めた外資企業は、
採用枠も少ないのもあり、
採用されているのは、難関国立大出身者が圧倒的に多い。また、ほかの人気外資企業(コンサルや金融)も、同様だったり。
日本で人気の外資系企業に入るには、意外と学歴が大切だという現実。。
今後は、その枠にトップの海外大学出身者が食い込んできたり、日本人以外の世界の優秀な人材が競合になる時代になるんでしょうねぇ。。
一方で、
日本的な人事制度の会社ですと、
採用の際の学歴フィルターだけでなく、
入社後の人事を決める際の個々の資料に出身大学が必ずわかるように記載されているので、人事関連では学歴が常についてまわることが多々あります。
常に『〇〇大学卒の〇〇さん』という風に一生扱われるのは、ヘビーだなぁ。というか、人を評価する際に、何年も前に卒業した大学名よりも、社内での実績をみようよ〜〜
日本企業の人事制度も今後は変わっていくのでしょうかね。。教育が変わるだけでなく、会社も変革して行ってほしいものですね。