英語の授業を少しだけおもしろくする小ネタとは | 人生の経営者を育てる教育事業家 Edupreneur ® 江藤由布

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みんなが自分の得意なことやワクワクすることを極限まで尖らせ、発信し、共創することで優しい世界を実現する。高校の英語教諭としてプロジェクト学習やアクティブラーニング、オールイングリッシュ、ICT(iPad)を使った授業を発信。2020年よりブログはnoteへ。

二学期始まりましたね。なかなかエンジンがかからないのは先生も生徒も同じ。今日は、最近の授業の小ネタと、選ぶ時のポイントをお話します。

 

よく、講演などをすると、横並びの普通のクラスでもそんなことできるんですか?なんて聞かれます。いや、授業はニーズに合わせてテーパーするので、これ、このままやっても上手く行きません。

 

そもそも、授業って信頼関係の上に成り立つものなので、複雑になればなるほどお互いをどれくらい理解しているか、理解しようとしているかが大事になります。

 

 

 

それでは今日の小ネタです。

 

横並びのクラスの場合は、授業を根底から作るというよりは、投げ込みでワークを入れる感じです。

 

例えば、あるライティングのクラス。ここは、テストが百ちょっとある例文を覚えればなんとかなってしまうので、授業ではできるだけ短い時間で集中して取り組めるようにしています。

 

1)ミニテストをして復習し、ペアで確認

 

2)スライドで単元の説明をさらっと

 

3)ざわっとなるビデオを見る

 

4)動画のお題で自由英作

 

5)熟語をスライドでさくっと確認

 

6)絵のお題で自由英作

 

7)問題を解いて解答する

 

 

ポイントは

・説明はさくっと

・ビデオや絵はざわっと

 

 

そう、さくっとざわっと

 

さくっと!

 

説明が長いと授業をした気になりますが、そもそも生徒はそんなもの聞いちゃいないのでいりません。

 

 

ざわっと!

 

これ、毎回上手く行くわけじゃないのでなんともいえないのですが、生徒の過去の経験とか興味にちゃんとつながるものを選びましょう。

 

 

 

 

例えば、アニメで日本語を説明している番組を今使っているのですが超おもしろいです。

 

 

 

生徒、全然英語に興味のないクラスなんですが、めちゃおもしろがって見入っていました。わたしは知らないけど、小4の長男は知っていたので、どうも10歳から高校生までが分かるネタのようですね。

 

彼ら、先生は知らないけど自分たちにはつながることって意外に好きです。

 

 

この動画を見て、お題に沿って書きます。

 

 

ここでは、

 

「趣味で○○をやっている者だ」でできるだけたくさん英文を書く、というもの。

 

 

なんか、見てすっかり英文構造が頭に入っているのでよほど英語が苦手な人でもけっこう書けます。

 

 

 

動画を見ている生徒はこんな感じ

 

印象深い声で連呼⇒しつこく構造を説明⇒絵と結びつく⇒口をついて出る

 

 

 

口をついて出るってけっこう大事で、いくら難しい英文をたくさん生徒に説明したところで使えなかったら無意味!

 

だから、この一文だけでもちゃんとその日理解して使えたらいいんじゃないでしょうか。先生、欲張るのはやめましょう。

 

 

 

もう一つ、絵を使ったワーク。

 

次の出だしで始まる文をできるだけたくさん書きなさい。
Men leave women when ...
Women leave men when ...
単元は他動詞自動詞(笑)

 

 

男はどんな時に別れたいって思うの?

女とは違うの?

 

 

けっこう難しめだったのですが、身を乗り出して質問してくれて先生ひさびさに感動しました。

 

まあ、来週になるとまたイチからだろうけど(笑)

 

とっても素敵なクラスだけど、英語はそこまで好きじゃないのです。

 

 

 

まとめです。

 

英語の授業を少しだけおもしろくする小ネタとは、

 

1)生徒の経験や興味にリンクしているもの

2)短いもの

3)身近なもの

 

ざわっとするのは、

 

興味があって短くて、身近だから、ちょっと隣の子達に言いたくなっちゃうからですね。

 

 

さくっと!ざわっと!

 

 

来週もがんばって参りましょう(^^)

 

江藤でしたー。