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N響会員の友人のおかげで、
とてもよいお席で聴くことができました。

いつもはサントリーのP席で聴くことが多いのだけど
今回は、芸劇で、比較的舞台に近く、そしてオケの様子が
とてもよくみられるお席で、
まるで自分がオケの中にいるような錯覚を感じられるような
お時間でした。

いつ聴いても、すばらしいハーモニーと音色で
表情豊かな演奏をするN響さんを
去年くらいからSNSで気になっていた

指揮者 原田慶太楼さんが指揮をされるというので

これは行かなくちゃ!と。


原田慶太楼さんは、自粛期間中、

ほぼ毎日ゲストを読んで番組を配信されていて
何度か楽しませて頂き、
今、とても気になる指揮者のお一人だったので、
とても楽しみにしていました。

 


コリリャーノの曲は、初めて聴いたのだけれど、

標題を知ってしまってたこともあるけれど、

海を思い起こさせる、透き通った表情が印象的でした。
でも、標題の「航海」とは異なるものかもしれないけれどね。

それから、神尾真由子さんは、日本の弦楽器ソリストで
私が、一番、演奏会を聴きに行っている方かも。

特に今回のバーバーのコンチェルトは、
オケでバーバーの曲をやったとき、
私のヴァイオリンの先生に、その話をしたら
このコンチェルト、やってみる?とお勧めして頂いた曲。

(この先生は、私の音楽的な志向やタイプを
ものすごく見抜かれていて、
いつもどんぴしゃなアドバイスを下さり、
お会いできたことにとても感謝しているお一人です。)

そんなわけで、この曲の1、2楽章を発表会などで
1、2回、数年前に弾いたわけだけど、
ここ数年の色々な本番動画を振り返っても
自分に合ってるのがよくわかる曲。

もちろん3楽章は、もうそれはそれは難しいので
人前で弾いたことはございません。

神尾さんは、抒情的なのも勿論素敵なんだけど、
バーバーのコンチェルトの3楽章みたいな曲、
多分、とてもお好きなんだろうなあと伝わってきました。

そして、これを弾いた後の、アンコールが、
エルンスト。。。。
すごすぎる。。。
 

彼女のつま先から頭の先までを使ったエネルギッシュな魂のこもった演奏に、

すっかり魅了されました。

そして、今回のプログラムのメインは
新世界。
 

何度も聴いて、弾いたことのある曲。
 

N響の方々は、それはそれは

弾いた回数すら思い出せないくらいだろうなと思いつつも、
 

原田慶太楼さんの、全身で音楽を感じて指揮をされていて、

そして、それにN響の方々がそれに応えて演奏されているのが伝わってきて、

聴いていて、私もあたたかい気持ちになり、

肩から余計な力が抜けていくのを感じました。

 

自分のオケ生活を続けてきたことを感謝する気持ちで

いっぱいになるような時間でした。


各パートのアンサンブルと表現力が

すごかった!
 

新世界の間、直後は、

その直前に聴いたあんなに素晴らしい神尾真由子さんの演奏はどうだったっけ?と

思い出せないくらいでした。
 

でも不思議なことに、帰路についてからは

バーバーのコンチェルトばかり思い出される。
 

話は少し逸れますが、こういうの脳の働きって、

不思議で、面白いなあと思います。

音楽と脳とか、時間があったら、色々調べたいテーマの1つです。
 

音楽は、可能な限り、

続けていかなくちゃ!続けていくだろうな!続けていきたいな!と

またまた思いました。


今日の演奏会は、コロナ禍ということもあり、

お客さんは、間隔をあけてだったけれど、

聴く側にとて、むしろ贅沢な空間で、

音楽に没頭できて、コロナ禍であることを忘れてしまっていました。
 

でも、やっぱり日々発表される各地の感染者数。

おびえすぎて、トイレットペーパーを買いだめするみたいな極端な反応はしないまでも、

密になるところには、なるべく行かないとか、

可能な範囲で気を付けられることは気を付けていこうと思います。