牛630頭との生活は波乱に満ちている。

なお牛の頭数は今後時々唐突に減少することが予想されるが、

それについてはまぁ察してほしい。
(ヒント:ドナドナ)


さて、ある夜23時頃我が家のインターフォンが鳴り響いた。
 
 





↑誰かが出るのを待っている。



 

 


鳴りやむ気配なし。

しかし一階まで行く程覚醒してはいないので放置を試みる。

なんせ牧場の民にとっての夜23時は、一般人の丑三つ時に等しい。




 


 
 



我が眠りを妨げるとは何事だ訴えてやる!!!!

と鼻息荒く玄関を開けると、


近所の集落のおじさんが立っていた。

曰く、


「あんたんとこの牛が脱走してそこらじゅうに溢れてるよ」



我が家を囲むように、大地が牛まみれだった。



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完全に余談だが私の寝る姿勢は

「ダイイングメッセージ書いて力尽きた死体のようだ・・・」

とよく言われる。