スコットランドに越して来た時に

 

新しくダブルベッドを買った。

 

と言っても

 

寝具に一切なんのこだわりもない私は

 

「ベッド下収納さえあれば何でも良い」

 

とほぼエリックに丸投げしたのだが、

 

このベッド下の引き出しが

 

購入後すぐからやたら軋むようになり、

 

1ヶ月経つ頃には

 

断末魔の悲鳴のような音がし始めた。

 

ゆっくり開けてもなかなかの音量である。

 

 

 

ホラーやん。

 

 

 

流石にご近所迷惑なので

 

すぐにベッドの販売元に連絡をしたものの、

 

そこはやはりスコットランド。

 

なかなか連絡が来ないまま一月が経過し、

 

やっと連絡が来たと思えば

 

『では、替わりのベッドを送ります』

 

である。

 

こちらとしては

 

引き出し部分だけ修理して貰えれば

 

それで万々歳だったのだが、

 

原因もロクに確認されぬまま

 

超展開で新品を頂けることになった私達。

 

太っ腹なのか仕事が雑なのか、

 

もはやこの国は私には理解不能だが

 

ベッドが新しくなったことは素直に喜ばしい。

 

ちなみに搬入当日、

 

何故か我が家の住所を間違えた運送会社が

 

違う家にダブルベッドを持って突撃する事件

 

も発生したが、

 

それも終わったことである。

 

この国で細かいことを気にしてはならない。

 

 

 

さて、新☆ベッドの搬入から数日後

 

私は背筋も凍る事実に気付いた。

 

 

 

何か引き出しがキィキィ言ってますやん・・・。

 

 

 

元々ここはタオルと替えのシーツくらいしか

 

入っていなかったのだが、

 

新品交換後は念のため

 

前よりもさらに中身を抜いていた。

 

恐らく全部で5kgもないが、

 

すでに前回同様怪しい音がし始めている。

 

 

 

これは、元々設計ミスなのでは。

 

 

 

中の物の重さどころか

 

そもそも引き出し自体の重さに

 

構造が明らかに耐えられていない。

 

とは言え二度目のベッド交換なぞ

 

正直御免被りたいので、

 

近いうちにこの引き出しが

 

開かずの引き出し

 

となる未来が見える私である。