エリック氏には兄が二人いる。

 

一人は前からこのブログにも登場している

 

フランシス兄さん。

 

彼はエリックとクローンのように似ているが

 

実際は11歳も上で、

 

パリでお優雅な一人暮らしを満喫中の

 

微生物学者である。

 

 

 

さて、もう一人の兄君(長男)の名前は

 

ジムと言う。

 

彼は某所で消防士をしているのだが、

 

このジム兄さん

 

三兄弟の中で突出して気性が荒ぶっており、

 

若い頃から所謂

 

「盗んだバイクで走りだす」タイプだったらしい。

 

基本おっとりとしたエリック氏とは

 

全く反りが合わず、

(そして両者合わす気もなく)

 

今はスープの冷めない距離に住んでいるが

 

ほぼほぼ疎遠状態。

 

最後に会ったのは2月、と言う

 

そのうち自然消滅しそうな兄弟関係を

 

かろうじて維持している。

 

ちなみにフランシス兄さんとは

 

毎週末スカイプでぺちゃくちゃ話している上

 

君らつきあってんの?

 

という頻度でメッセージも送りあっているので

 

わかりやすい依怙贔屓である。

 

 

 

 

足して2で割れ。

 

 

 

 

さて、そんなジム兄さんとその奥方、ご子息が

 

先々週末に義実家で夕食を食べたらしい。

(ちなみにこの奥方も荒ぶる海のような女性である。)

 

コロナの影響でなかなか一堂に会する機会がなく

 

久しぶりの長男一家との食事を

 

きっと心待ちにしていたマミーとダディ。

 

 

 

まさかこの会食があんな悲劇を呼ぼうとは

 

この時彼らは予測していなかった。

 

 

 

(続く)