前回のお話はこちら

 

 

 

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さて、義兄一家と義両親の会食の翌日、

 

マミー(義母)から来たメッセージを読んでいたエリック氏が

 

何とも言えない顔でこちらを見た。

 

 

私 「どうした?何かあったのか。」

 

エリック 「実はありました。兄と両親が

昨日大喧嘩したらしいです。」

 

 

 

それは穏やかではないな。

 

 

 

ことの顛末はこうである。

 

義兄一家が義実家で夕食会をした際に

 

マスクが話題に上がった。

 

話は少々ズレるが

 

ここスコットランドではコロナの前まで

 

マスクを一般人がするという発想がなかったため、

 

今なおマスクに違和感や忌避感を示す人が多い。

 

一応今はスーパー等の入店時にマスクが必須だが

 

それでもきちんとつけている人は少なく、

 

つけるように言われると

 

「健康上の理由で出来ない」

 

と尤もらしい理由で拒否する始末。

 

もちろん実際に事情があって

 

着用出来ない人もいるだろうが、

 

ほとんどのスコットランド人の主張する

 

健康上の理由とは

 

「マスクをするとニキビができちゃう」

 

だの

 

「耳の後ろが痛いから嫌」

 

だの、

 

まぁ驚くほど緊急度の低い事案ばかり。

 

マスク不要論を唱える人も多く、

 

「まだマスクなんぞ信じてるアホがいる」

 

と笑っている人が一定数いるという

 

悲しい現実もある。

 

 

 

 

馬鹿につけるマスクなしやな。

 

 

 

 

さて、悲しいかなエリックの長兄ジム氏は

 

マスク不要論者である。

 

まぁさすがに職場(消防署)ではしていると信じたいが

 

彼はプライベートでは一切マスクをしないし、

 

息子(14歳)にもマスクをさせていない。

 

それを苦々しく思っているのがうちの義両親で

 

今回もこの件で口論になり、

 

折角の夕食会が大喧嘩に発展。

 

最終的にジム兄さんが

 

「もう帰る」

 

と吐き捨てて席を立つ事態になった、

 

と言うのが

 

私がエリック氏から得た情報である。

 

ちなみにこの時、

 

義姉は我関せずで空を眺めていたらしい。

 

 

 

 

やっぱりちょっと距離を置いてて正解かもしれない。

 

 

 

 

と密かに思った私である。

 

 

 

 

(続く)