遡ること今年5月。

 

臨月であった私はある日無性に

 

ひょっとして前世はスペイン人だったのか

 

と思う程パエリヤが食べたくなった。

 

といっても自分で作るのは面倒なので

 

毎週配達を頼んでいるスーパーT社で

 

冷凍のを注文したのだが、

 

これが何度注文しても当日に

 

「在庫なし」

 

になって届かない。

 

毎週毎週飽きもせずに注文し

 

毎週毎週「在庫なし」になり、

 

とうとうパエリヤが届くより先に

 

ぽんたが生まれてしまったが、

 

それでも毎回このパエリヤは

 

欠品リストの常連であった。

 

 

 

むしろ入荷したことあるんかい。

 

 

 

ひょっとしてこのパエリヤは

 

何かの裏取引のカモフラージュで、

 

備考欄に合言葉か何かを記入すると

 

白い粉が届くシステムなのではないか、

 

と疑い始めたが、

 

もう私も意地である。

 

もはやパエリヤが食べたいかどうかなど関係ない。

 

これはプライドをかけた私とT社の戦いである。

 

届かぬパエリヤに思いを馳せつつ

 

しかしここで諦めたらT社の思うつぼと、

 

私が毎週来ぬパエリヤをポチっている間に

 

季節は春から夏、そして秋を通り越し

 

とうとう冬になった。

 

ちなみにこの話を義母にしたところ、

 

「私のレシピをコピーしてあげましょうか?」

 

と言われたが、

 

まったくもってそういう問題ではない。

 

これは戦いなのである。

 

 

 

さて先週金曜日、

 

いつも通り届いた食品を片付けていたら

 

見慣れぬ冷凍食品の袋が入っていた。

 

なんだこれ、頼んでないぞ。

 

と思ってひっくり返してみたら、

 

なんと冷凍パエリヤであった。

 

 

 

 

あqwせdrftgyふじこ!?!?!?!?

 

 

 

 

 

ビビりすぎて袋を落とした。

 

 

 

 

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これで不味かったら

 

ブログ的にはもっと美味しかったのですが、

 

普通に美味でした。