義母は物を捨てられない人である。

 

といっても家はいつも片付いているので、

 

物を溜め込むと言うよりは

 

古い物を大事に使うタイプなのだが、

 

特に思い入れのある物は

 

屋根裏部屋にしまい込んであり、

 

本人にすら何があるか分からない

 

完全なる魔窟と化している。

 

そんな義母、

 

私が妊娠していると分かった時の第一声は

 

「屋根裏からベビーバスケットと

プラレールを降ろして来なくちゃ!」

 

であった。

 

 

 

 

いや、プラレールは気が早すぎるわ。

 

 

 

 

バスケットはきっと甥っ子のだろうと思い

 

15年前のを取っておくとはなかなかだな

 

と思ったのだが、

 

次に義母の口から飛び出した台詞は

 

「45年前にジム(長男)用に買ったのよ。

その後妹に貸したりもしたから、

今まで7人の赤ちゃんが使ったの!」

 

であった。

 

もはや使い倒し過ぎていて

 

ギネス記録か何かに挑める気がするが、

 

若干ひいている私に気付いたのか

 

慌てて

 

「マットレスは新調しましょう!」

 

と言ってくれたので良しとしよう。

 

というかぽんたは今でも

 

義実家での昼寝に使用しているので、

 

何だかんだで

 

一番これに寝そべった赤ちゃんは

 

うちのぽんたであった。

 

 

 

そろそろ処分しても良いと思うが。

(小声)

 

 

 

さて、先日義母がぽんた用に

 

クリスマス柄の靴下と

 

トナカイのぬいぐるみを買って来た。

 

既にクリスマス用のスタイは買ってあったので、

 

被らないようにとそれを伝えたところ

 

「あら!スタイ買っちゃった?

買わなくてもうちにあったのに!」

 

と言われた。

 

 

私 「えっ!それも買ってくれたんですか?」

 

義母 「買ってはないけど、お下がりのがあるのよ。」

 

私 「誰のお下がりですか?」

 

義母 「エリックが赤ちゃんの時買ったやつが、

屋根裏のどこかにあるわ。

 

 

 

 

まさかの31年物だった。

 

 

 

 

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ワインか。