今年のイースターは4月9日であった。

 

移動祝日であるイースターは

 

時々義父の誕生日と被ってしまうのだが、

 

今年も例によって3日違いであったため

 

義父の誕生日会は義実家で行い

 

イースターは我が家でしようと決めた私達。

 

いや、まとめてすればええやん・・・

 

と思わなくもないが、

 

イースターと誕生日をちゃんぽんする

 

などという横着な発想は

 

残念ながらスコットランドでは通用しないらしい。

 

とは言え今年は

 

義兄一家がスペイン旅行でいないので

 

ぽんたを入れても5人だけのささやかな会。

 

ご飯を作るのも楽勝だと思っていたのだが、

 

なんとイースター2日前に

 

義母からメッセージが届いた。

 

 

「本当に申し訳ないんだけど・・・・

私の妹と妹の孫(14歳)が

急に泊まりに来ることになったの。

イースターの夕食に誘っても良いかしら・・・?」

 

 

 

まじか。

 

 

 

正直4人分も6人分も

 

手間はたいして変わらないので別に良いのだが、

 

問題は私がイースターに

 

アジア料理を作る予定だったことである。

 

以前にも書いたがスコットランドと言えば

 

世界最強レベルの偏食国家。

 

特に10代の若者なんて

 

毎日同じメニューを食べている子も珍しくなく、

 

現にエリックの甥っ子(16)も

 

トマトパスタとカレー以外

 

この10年食べているところを見たことがない。

 

一体義母の妹の孫(以下Eちゃん)に

 

何を食べさせれば良いのか・・・

 

と悩みに悩んだ私は義母に頼み

 

Eちゃんが食べられる物をきいてもらったのだが、

 

義母妹から来た返答は

 

「何でも食べられます。」

 

だった。

 

 

 

そんな10代がこの国に?

 

え、伝説のポケモン??

 

 

 

と私はいたく感動したのだが、

 

さて現実はと言うとほぼ真逆で

 

実は野菜が何も食べられない

 

という事実が夕食前に発覚。

 

いや、なんで嘘ついたん・・・・

 

と心の中でツッコミが炸裂したが、

 

この日のメニューは

 

野菜スープとビビンバ、アボカドサラダ、

 

チーズグラタンに野菜餃子である。

 

グラタンが食べられるかと思いきや

 

チーズも嫌いらしく

(ちなみにデザートはまさかのチーズケーキ・・・)

 

もはや天を仰ぐ私だったのだが、

 

辛うじてビビンバの肉部分は食べられたらしい。

 

結局Eちゃんはひたすら牛肉を食べ続け、

 

残りのメンバーは

 

全く肉っ気のないビビンバを分けるという

 

謎のイースターであった。

 

 

いやもうちょっと食育に本気出そうか?

 

 

と時々スコットランド人の肩を

 

思い切り揺さぶりたい衝動に駆られるが、

 

この問題は実に根深いのである。