朝の連続テレビ小説「スカーレット」第1週の感想です。


久しぶりに超楽しく見てますおねがい


オープニングは「カーネーション」を彷彿とさせる人形で動きが可愛いし、今後のストーリーを感じさせるような作りで毎日見入ってしまいます。


ラストの戸田恵梨香さんへの繋がりも良いですし、戸田さんの格好や赤い衣装が印象的で素敵です。


この映像は、クレイアニメ(粘土を1コマずつ撮影していく方法)とCGの合成で制作されているようです。


オープニングの曲が(高い声を張り上げるイメージの)Superflyさんとは思いませんでした。


ストーリーは、ナレーションや言葉による説明が少なくて私好みですニコニコ


特に、喧嘩の場面を入れずに様子が分かるという部分が秀逸でした目キラキラ


よそ者としていじめっ子から洗礼を受けた喜美ちゃんが、そのまま泣き寝入りするかと思いきや、家に帰って箒を持ち出して男の子を追いかけていく。


それだけでもちょっと笑えてにひひ


喜美ちゃんがおでこに傷をつけて帰って来た時には、「あちゃー、やられちゃったかガーン」と思いましたが・・・。


その後で、お父さんがいじめっ子の家に怒鳴り込みに行く場面も笑えたし、いじめっ子のお母ちゃんが子供を叱る様子も良かったし、喜美ちゃんがいじめっ子にその何倍も怪我を負わせていたというのが分かった時はもっと笑えましたにひひ


プレバトの俳句コーナーで、夏井先生が「説明しなくても短い言葉で描写が出来る」とよく言っていますが、まさにそんな感じで。


喧嘩のやり取りをわざわざ全部映す必要はないんですよね。


こういう無駄がない脚本は今後も期待が持てますニコニコ


お父ちゃんが、家族にひもじい思いをさせておきながら飲んだくれているのはどうかと思いますが、戦友を助けたエピソードや草間さんを助けたエピソードや喜美ちゃんの為にいじめっ子の家に乗り込んで行く様子などから「憎めないお父ちゃん」というのはちゃんと描かれていると思います。


出来ればこの「飲んだくれ」に、「戦争体験の辛さを紛らわせる為」などの理由付けが欲しいところではありますが。(^^;)


単純に「短所」を作る為の設定だったら、ちょっと残念な感じです。


でもそのダメなお父ちゃんを、いつもニコニコ見守っているお母ちゃんは素敵だと思います。


お母ちゃんが、大切なお金を封筒ごと大野さんに渡してしまった時に、「ほなもう金ないで」と残念そうに言うだけのお父ちゃんは優しくて良かったです。


普通なら、「何で渡したんだ!!プンプンメラメラ」となるでしょう。(^^;)


この夫婦の、作りすぎない仲良しぶりが結構気に入っていますニコニコ


残念ながら、誇張と感じる部分もちらほらあります。


喜美ちゃんの、慶乃川さんへの罵倒はちょっとわざとらしかったと思いますし、妹の直子ちゃんのわがままっぷりも、喜美ちゃんの頑張りを目立たせるためにちょっとやりすぎな気がします。


直子ちゃんの可愛い部分も少しは描いて欲しいです。


今のところ残念なのはその点(喜美ちゃんを良い子に見せる為に周りがちょっと悪者にされているところ真顔)です。


喜美ちゃんは、慶乃川さんの作品(焼き物)を見て
これが作品?!あかんわ!こんなんただのゴミや!最悪や!」と言い、草間さんは眉をひそめてそれを見ていました。


そして草間さんは、喜美ちゃんと2人の時に「子供だからといってああいう態度はいけないよ。慶乃川さんに失礼だ。」「酷かったのは君だ。」と諭しました。


正論過ぎて心が痛かったです。(^^;)


喜美ちゃんには、褒めてくれる人もまっとうな言葉で叱ってくれる人もいません。


そんな中で草間さんの存在は大きく、その言葉は喜美ちゃんを一喜一憂させました。


草間さんが川原家に来た晩、草間さんは心に栄養が足りなくて何も話そうとしませんでした。


その時、喜美ちゃんが草間さんのことを無邪気に外人だと言いました。


そして心を開いた草間さんが、喜美ちゃんに「君は鋭いね」と言い、褒められた喜美ちゃんは有頂天に。


喜美ちゃんの嬉しそうな顔にこちらも笑顔になりましたニコニコ


その大好きな草間さんから、喜美ちゃんが慶乃川さんの焼き物のことであんな風にまっすぐに説教されて、私まですごく切ない気持ちになりましたしょぼん


紙芝居の話も切なかったですしょぼん


喜美ちゃんは、紙芝居のおじさんから妹の分だけでもとお菓子をもらおうとして、いじめっ子たちに「厚かましい」とからかわれました。


おじさんは「紙芝居だけやったらお金いらんで」と言ってくれたけれど、いじめっ子達の手前、紙芝居を見る事が出来ませんでした。


妹がいくらせがんでも、そこだけは譲れませんでしたしょぼん


(そこは父親似?(^^;))




読み書きが苦手な喜美ちゃんには絵を描くのが上手という特技がありました。


草間さんから「良く描けてる。すごいな。大したもんだ。上手だね。」と言われた喜美ちゃんは、学校に行くのも忘れて夢中で絵を描きました。


(喜美ちゃんの絵はうまいけれど、湖よりも道が目立つというところがいかにも素人らしい感じが出ていて良かったです。(^^;))


絵はたったの3枚しかなくて、全然紙芝居になっていなかったところも子供らしくて良かったですにひひ


それでも紙芝居を作ろうとしていたのは、もしかしたら妹にあの時見せてあげられなかったからでしょうか。


喜美ちゃんは、酔っぱらったお父ちゃんから「おなごに学問はいらない」と言われたのを先生に話してしまいました。


それを照子ちゃんが自分のお父さんに話し、それがお父ちゃんに伝わってしまい・・・。


(この伝わり方も自然でした。)


みんなの前で喜美ちゃんが紙芝居をしている時にお父ちゃんが乗り込んできた時は、お父ちゃんが絵を破り捨てるんじゃないかと心配しましたが大丈夫でした。(^^;)


今度は、お父ちゃんから叱られた喜美ちゃんが、絵を破り捨てるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが大丈夫でした。(^^;)


(上手に描けている馬の絵を無駄にぶっ壊したドラマもありましたけどね。(^^;))


「こんなんただの落書きや」と言われた喜美ちゃんは絵を地面に投げつけて、お父さんに言われた通りに照ちゃんに勉強を教わりに行きました。


お父さんが喜美ちゃんに言った「こんなんただの落書きや」と、喜美ちゃんが慶乃川さんに言った「こんなんただのゴミや!」には通じるものがあります。


子供は親の影響をしっかり受けるものですね。(^^;)




嫌なことがあっても明るい喜美ちゃんには救われます。


照ちゃんが教材として選んだのは理科の教科書で、喜美ちゃんは野菜の作り方に食いついて勉強が嫌ではなくなった様でしたニコニコ


そうして家に帰ると、草間さんが出て行った後でした。


あんなこと(お父ちゃんに意見したこと)があって、夕飯をごちそうしてもらう訳に行かないと思ったのでしょうか。


喜美ちゃんに挨拶もせずに出て行ったというのはちょっとアレですけど(^^;)ドラマ的にはその方がグッと来ますね。


いや~ほんとグッと来ましたえーん


水を汲んで来ると言い、家族から一人離れて読めない手紙を読む喜美ちゃんが切なかったです。


漢字は読めないけれど、だからこそしっかり読める平仮名の「さやうなら」が悲しかったですしょぼん




電気がついてお風呂が出来て、ちょっとずつ生活が向上してきた川原家。


その風呂焚きを任されているのが喜美ちゃん。


これは今後の「陶芸家」に繋がっています。


慶乃川さんとの出会いも。


(「陶芸家なんかになったらあかんで」も。)


「おはようたぬきニコニコ」も。


15分の中で、毎回ちゃんと笑いと切ない場面がしっかり組み込まれているので毎日見るのが楽しみですニコニコ


「おしん」「カーネーション」「ちりとてちん」などの要素がちらほら散りばめられている感じで、この作品が朝ドラ100作目だったら良かったのにと思いました。(^^;)


幼少期は大きな会社の娘と同級生で、大阪に出て個性的な人たちと同居するというのは「ちりとてちん」っぽいかなと思います。


でも喜美ちゃんは「喜代美」と違って「A子」に引け目を感じることは一切なく、親の上下関係などもろともせず、マイペースで明るく生きてます。


さて、お母ちゃん役の富田靖子さんですが、若い頃は目がキラキラしていて好きな女優さんでした。


かわいらしい顔立ちなのに、なぜかいつの頃からか怪演を売りにする女優さんになっていました。


(このブログのタイトルの)「鈴木先生」の時は鈴木先生を目の敵にする教師の役で、その怪演っぷりは見事でした。(^^;)


そんな富田さんが優しいお母ちゃん役で嬉しいですニコニコ


久しぶりに毎朝楽しく見ているので、この調子で最後まで行って欲しいです。(^^;)