朝の連続テレビ小説「スカーレット」第2週の感想です。(1週遅れです。)


基本的には期待して楽しく見ています



でも早々にツッコミ処がちらほら出て来て困っていますうーん


なので絶賛記事が読みたい方はこの先は読まないで下さい。


読んでガッカリされり悲しい気持ちになったりされるのは不本意ですので。


ドラマの流れに沿って書いていきます。


まずはどうでもいいツッコミから。


借金取りが喜美ちゃんに「どんな人間でもええ面と悪い面がある」と言ったのは良かったと思います。


だけどそのちょっとええ人っぽい借金取りが、当然の様にお風呂や食べ物やお酒を所望する事に矛盾を感じたのと、喜美ちゃんがお湯を2度3度と熱くして借金取りを懲らしめようとしたというナレーションに違和感がありました。


この時代、各家庭に温度計があったとは思えないですし・・・。


お湯を熱くしてやろうと考えました、だけで良かったと思います。


それと、喜美ちゃんはこのドラマの第1回目から借金があると言っていましたが、どうやら川原一家は借金を踏み倒して大阪から逃げて来た様です。


それなら、子供に借金があるなんて教えないで良かったのではないでしょうか。


意地や誇りがあるお父さんが、借金を踏み倒して逃げるという事にも矛盾を感じます。


それから、草間さんが都合良く登場して、借金取りに1000円を渡して追い返してくれました。


お父さんの性格からして1000円を受け取れないのは理解出来ますが、子供を叩くのはないと思いますし、それを見て何もしない言わないお母さんにも違和感がありました。


第1週は微笑ましい夫婦と思っていたけれど、夫の横暴に何も言えない妻なんですねうーん


喜美ちゃんは、叩かれても怒ったり不貞腐れたりするでなく賢い子だと思いましたが、お父ちゃんが日常的に手をあげるから叩かれても気にもしないという事でしょうか。(^^;)


お父ちゃんは、男には女にはない意地と誇りがあるんじゃと言いましたが、それを一生懸命理解しようと考える喜美ちゃんは好奇心旺盛で面白い子ですニコ


そうして、紙芝居の時の事を思い出して閃いて、お父さんに「女にも意地と誇りはあるんじゃー!」と、言った場面は痛快でしたにひひ


子供が親に説教するみたいな事はありえないけれど、喜美ちゃん天晴!と思いましたニコニコ


男尊女卑が強かったこの時代には、お父ちゃんの石頭も仕方がないですね。


喜美ちゃんが、ほんまは(紙芝居)見たかった、と3回言ったのが切なかったですしょぼん


これを聞いても、両親とも喜美ちゃんの事を不憫に思わないのでしょうか。


お父ちゃんがお酒をちょっぴり我慢してとか、お母ちゃんが何とかして喜美ちゃんと妹の直子ちゃんに一度だけでも紙芝居を見せてあげたら良かったです。


子供が食べるポン煎餅なんていくらでもないですよねうーん


喜美ちゃんを不憫に思ってか、草間さんが柔道を教えてくれる事になりました。


子供達の生き生きした様子は良かったです。


しかし草間さんはどのぐらいの期間教えてくれたのでしょう?


短期間に思えましたが、中学卒業の時にも草間式柔道が出て来たので若干気になりました。


借金返済の内の20円は、柔道を教えるという事で貸し借りなし=チャラに。


その柔道のお礼という事で、町の人達がお父ちゃんにラジオを買ってくれました。


意地と誇りがあるのなら、「これは草間さんのものだから俺には関係ない」と言い張ると思いますが、そこは都合よく受け取るお父ちゃんでした。(^^;)


手袋の事も含めて、町の人達が優しいのがいいですね照れ


面倒臭いお父ちゃんの性格をよく分かっていて周りくどいやり方で施しをしてくれます。


その後、照ちゃんの行方不明事件がありました。


すぐ見つかるのは分かっていますが、行方不明のまま翌日に続くというのはちょっと嫌な終わり方でした。


女の子が酷い目に遭わされるというセリフにも不快感がガーン


足で三味線を弾かされるという場面で笑いに変えようとしていましたが笑えませんでした。


伏線であろう事は想像出来ますが、そんな事に時間を使うよりも、川原一家がみんなでラジオを聞く場面があった方が良かったです。


(比較するのは野暮ですが、「ゲゲゲの女房」では布美枝が茂からラジオをもらって喜ぶ場面と、嬉しそうにラジオを聴く場面が印象的でした。)


それから喜美ちゃんは成長して、照ちゃんの親が経営している丸熊陶業に就職が決まりましたが、男ばかりの中で15歳の女の子に力仕事させるのは問題だという事で断られてしまいましたしょぼん


あの喜美ちゃんが照ちゃんに仕事をさせてくれと頼んだとは思えないし、照ちゃんがわざわざ力仕事を紹介したとも思えないし、就職の経緯が想像出来ないですうーん


どうせなら、就職が決まって喜ぶ喜美ちゃんの姿を映した方が、内定取り消しのショックをより深く描けたんじゃないかと思います。


それから周りが喜美ちゃんの就職を祝って盛り上がり、喜美ちゃんは肩身が狭くなって切ない思いをしました。


先生が持って来た進学の話は蛇足でした。


就職が決まったら学校には報告するでしょうし、そんな時期に進学の話を持って来るでしょうか。


喜美ちゃんが成績優秀というのも計算が得意というのも初耳だし、喜美ちゃんを不憫に見せたいというのが大袈裟でうーん


お父ちゃんが、「この子には大阪に行って仕送りするしか道はない」と言っていましたが、あんたが頭を床にこすりつけて謝れば、大事な娘を大阪に出す事もないんだよとツッコミまくりでしたガーン


人情に厚いのは良いけれど、他人にいい顔をして娘を犠牲にするのは優しい人とは思えないです。


北村一輝さんは好きな役者さんだから残念ですしょぼん


お父ちゃんは丸熊陶業を辞めて事業を始めた様で、情にほだされてカツ子お婆ちゃんの孫2人を雇う事に。


ここでも矛盾を感じました。


丸熊陶業は月給1万円という噂でした。


(のちに、大卒の初任給が6000円の時代という説明がありましたから、破格の仕事ですよね。)


その丸熊陶業を辞めて事業を興したなんてよっぽどの儲け話があったのでしょうか。


就職口がない信楽で?


その前に、あの借金は完済したのでしょうか?


それと儲かっているはずの丸熊陶業が、女の子1人雇えないのも不思議です。


力仕事じゃなくて事務員として雇ってあげたらいいのに、義理も人情もないなぁと思いましたガーン


照ちゃんとの別れのやり取りは良かったです。


信楽を離れたくない喜美ちゃんとは対照的な立ち位置の、「うちは一生信楽や!」と言う照ちゃんには哀愁を感じました。


照ちゃんに「さよーならー」と言ったり、信作の鼻に新聞紙を丸めて入れてケタケタ笑ったりするジャイアン喜美子にはちょっと不快感を抱きましたが、あれは泣きそうなのを堪える照れ隠しだったのかもしれないですね。


その後のお父ちゃんのお風呂のシーンは良かったです。


喜美ちゃんに、信楽を離れたくないと言わせたのは照ちゃんだと思いました。


もうよそもんじゃない、信楽を離れたくないと本音をさらけ出した喜美ちゃんでしたが、お父ちゃんは喜美ちゃんに向き合ってくれませんでした。


時代考証的におかしくても、あの場面ではお父ちゃんから喜美ちゃんに「すまんな」ぐらいは言わせて欲しかったです。


プライドが高いお父ちゃんがそれを言うからこそ泣けると思うのですが・・・うーん


健気な喜美ちゃんを表現する為に、父ちゃんが悪者になるのが残念でなりません。



信楽の人達のわざとらしい程の優しさにほっこりするし、たまにやや説教臭く感じられなくもない「良い台詞」も出て来るし、前作とは雲泥の差という感じで全体的には良いと思って見ていますが、期待が大きい分、特に金銭的な面の詰めが甘いというか、適当に感じられるのが残念です。


今後に期待したいと思いますニコ