中村哲さんが亡くなった当日、銃撃されたという事がトレンド入りしていて、恥ずかしながら私はこの時初めてこの方の事を知りました。


最初は「命に別状はない」と書かれていました。


彼が出演しているTV番組をいくつか見て、こんなにすごい日本人がいるんだ、彼が生きている内に知る事が出来て良かったと思いましたが、その後すぐに訃報が入りました。


本当に残念でなりません。


奇しくもこの日は、「新潟小2女児殺害事件」の判決と、「2018年東海道新幹線車内殺傷事件」の公判があった日でした。


自分の事しか考えていない身勝手な犯行のニュースとの対比が激しく、なんとも言えない気持ちになりました。


(新幹線殺傷事件の犯人については、また別の機会で記事を書くかもしれませんが、この犯人がもし子供の頃に中村哲さんの事を知っていたら、この様な事件は起こさなかったなかのではないかと思いました。)


中村哲さんの事は、誇れる日本人として今後道徳や社会科など教科書に載せて欲しいと思いますが、戦争を起こしたい国にとって都合が悪い人物が教科書に載る事はないのかもしれません。


中村哲さんは、タリバンは圧力を加えるどころかむしろ守ってくれていると言っていたそうですが、そういう事は「国際社会と手を携えてテロと戦う」などと言っている人達にとっては都合が悪いですよね。


今回の事件の事は、「外国人が狙われた」「テロ行為を許さない」などと微妙にズレた報道がされていて違和感を覚えます。


これは現地の人の証言にある通り、外国人ではく明らかに日本人を狙った犯行です。


「武装勢力」と言われている集団が中村哲さんを殺して何の得になるのでしょう。


彼は憲法9条に守られたと言われていたのに、テロ行為を許さないなんて曲解で逆の方向に行かない事を願うばかりです。


中近東などでカメラマンやジャーナリストが誘拐され解放される度に、そんな危ない地域に行く方が悪い、外国人に任せたらいいとか、日本国籍を捨てればいいのになどと思っていました。


商売の為に現地に赴き、何度誘拐されてもまた行く様な人に対しては今でも同じ考えです。


そのお金が、悪い人達の資金源になったら、本末転倒だと思いますし。


中村哲さんは自分の信念の下、アフガニスタンの方々の為に本気で命を懸けて事業を行っていました。


自己顕示欲や利益などの為ではなく、困っている人達の為に何が必要かをグローバルな視野で真剣に考えて、医師という仕事を超えて活動されていました。


自分の国の為ですらここまでの事は出来ません。


(自分の国を売ろうとしている一国の首相もいるというのに。)


こんなすごい日本人がいる事を、どうして多くの人達が知らないのでしょう。




2016年に放送された

が今夜再放送されます。


興味がある方は是非ご覧になって下さい。






ペシャワール会



ETV特集・選 追悼 中村哲さん「武器ではなく 命の水を」


2019年12月7日(土) 午後11時00分(60分)
2019年12月12日(木) 午前0時00分(60分)
第17回ワールド・メディア・フェスティバル インターメディア・グローブ 金賞/第33回ATP賞テレビグランプリ ドキュメンタリー部門 優秀賞 受賞


※NHKのオンラインより引用させて頂きました。