有名人の影響か、がんの特集番組が多くなった気がします。早期発見に異論はありませんが、問題はその後です。


現代医学(三大医療)の前提として、がんを根本治癒させる技術は最初から存在しないという事実を素直に受け取ることから始まります同時に、再発を予防する術も存在しません(それは全ての医者が知っていることです)。ですから、「念のために〇〇をしよう」という言葉には気をつけましょう。 試しに主治医へ聞けば分かります。「その方法で臓器を失うことなく、根治はできますか? そして、元の健康体に戻れますか?」と。100%NOですから、ご自身の耳でご確認下さい。YESと答えた医者は、、、 ※※です。

 

医療は補助の域を出ません。

足が痛い時に使う杖にすぎません。

役に立つことはあります。

しかし、魔法の杖ではありません。

杖さえ持てば痛い足が治る訳ではありません。

その意味では補完代替医療(自然療法)もほぼ同様です。

 

現代医学は即効的即物的であり、その後は自然治癒力さんよろしくなビックリマークという放置プレイ。補完代替医療(自然療法)は、その人に備わっている治癒力の余力によります。ですから、現代医学で治癒力を大きく削がれた後に、自然療法を取り入れても治る力が発揮できないことがあるのです。関わり方が大切であり、どちらが優れているかの論争に意味はありません。

 

更に、元々の体に自然治癒力を発揮できる下地がなければ、自然療法は功を奏しません 言い切れないけどですから、日頃からの健康的な下地作りが大切になります。不摂生をし尽くして病気になった方は、 まあ、  そういうことです。

 

ただ、

 

日本では補完代替療法(自然療法)は偽医学と称されています。実際に「食事療法で癌が治るわけないでしょ!ムキー」と一括されたり、「ホメオパシーなんかやってんの?へーおめでたいねえー」などと嫌味を言われた方を複数存じています。

 

さて、世界的に現代医学(三大療法)以外は偽医学扱いなのでしょうか?

 

試しに、

アメリカをチラリと見てみましょう。がん部門において、毎年全米No1を取り続けるMDアンダーソンがんセンターThe University of Texas MD Anderson Cancer Centerのホームページを見てみましょう。


 

Diagnosis & Treatment 

 > Care Centers & Clinics

  > Integrative Medicine Center

*同リンク

の画面にはこのように書いてあります。

Our Clinical Services:

  • Integrative oncology physician consultations
  • Acupuncture
  • Exercise and physical activity consultations
  • Health psychology
  • Meditation
  • Music Therapy
  • Nutrition Consultations
  • Oncology Massage

(和訳)私たちの臨床サービス:

  • 統合腫瘍医師の相談
  • エクササイズと身体活動に関する相談
  • 健康心理学
  • 瞑想
  • 音楽療法
  • 栄養相談
  • 腫瘍のためのマッサージ
まず、補完代替医療センターがあること自体が驚きです。知る限り、日本のがんセンターには皆無です。MDアンダーソンがんセンターでは鍼打ってますし、瞑想や音楽療法などを取り入れています。
〜疼痛緩和部門でも鍼を使います*リンク
〜太極拳Tai Chiも取り入れられています*リンク
 
日本の医学界では「偽医学」のレッテルを貼るようなことが、普通に行われているのです。更に、同院の月間プログラム(2015年2月分)を入手できたので一部を拡大しますと、偽医学のオンパレードです。
歌おう、笑おう、太鼓叩こう、ピクニックに行こう、などなど、しつこいですが、これが全米No1がんセンターの医療の一部です。 ⇒ 勘違いされている方がおられたので補足します。毎日、1人の患者さんがこれを全て行っているわけではありません。希望や推奨され、選んで行います。
*MDアンダーソンがんセンター
手術+放射線+化学療法+免疫細胞療法+補完代替医療=五大療法
 
あのアメリカが何の根拠もなくこんなことをするのでしょうか?
 
ふつうに考えてみようビックリマーク
 
まあ、そんな感じです。
 
そして、マクガバンレポート以降は補完代替医療が押し進められ、アメリカでは、既にがん死者数の減少しているのです(2006年まで)。 *黄色の線です。
 
日本は皆さまのご存じの通り、死亡者数は右肩上がりです。 *青い線です。
 
日本の厚生労働省のデータはご覧の通りで、2006年以降も右肩上がりの角度が凄いですね(2015年まで)。早期発見、早期治療、で、この、結果です。これは過去の実績です。日本の医療は世界のトップクラスという言葉を鵜呑みにしてよいのでしょうか。。。 横這いにもならないみたいですし。
 
 
さて、こんな結果ではありますが、日本の医学界はMDアンダーソンがんセンターが行う偽医学オンパレードに対し、こう言うのでしょうか。
 
 
 
偽医学なんかやって、アホじゃね?
 
 
 
本当に言っているかどうかは分かりませんが、日本の医学界は、既にその立ち位置にいます。言ったも同然の医者だらけ。。。ですものね。試しに主治医に「〇〇療法も取り入れて今の病気を治そうと思っています♡」って言ってみよう。その反応で医者の立ち位置が分かります。アホ扱いされたらあっち、興味を持たれたらこっち。何を基準にしたあっちこっちなのかは、まあいいでしょう。
 
調べれば直ぐに分かることですが、ヨーロッパも統合医療が標準となっています。ずっと前から。鍼灸やホメオパシーに保険適応する国もたくさんございます。Reikiやオステオパシーも人気です。漢方薬の西洋版とも言えるハーブの活用は民間レベルで日常的です。
 
改めて申しますが、「現代医療 vs 代替医療」や「現代医療 or 代替医療」ではない、ということです。抗がん剤が効かないから○○セラピーをすることではありません。最初から土俵が違います。
 
MDアンダーソンがんセンターのように、包括的な視点観点から見て、どのような医療が適切なのかが大切なのです。
 
包括的とは、
統合医療の中に、
現代医療が含まれている
という感覚です。
 
さ、世界を見て、日本の医療事情を知りましょう。
日本の皆さんは、知らされていないのです。
特に医療従事者の皆さまはハートブレイク
 
*ホームページに記載はありませんが、補完代替医療を行っている某有名病院もございます。某大学病院も補完代替医療を取り入れ始めています。この流れは止まらないと思います。乗り遅れませんように。