つい先日、

生きている内に観ようシリーズである念願のヒマラヤ山脈を観に行きました。

*AnnapurnaSouthとMachhapuchchhreをバックにしたホテル「花の家」

 

7000-8000m級の山が連なるヒマラヤ山脈といっても東西2400kmに及んでいます。東で有名な山がEverest(Chomolungmaチョモランマ/Sagarmathaサガルマータ)、中央にはChoOyuチョ・オユーやManasluマナスル、西にはAnnapurna山系に囲まれるようにそびえる神の山のMachhapuchchhreマチャプチャレ、その西にDhaulagiriダウラギリがございます。今回はAnnapurna山系を眺めに来ました。Facebookにネパール旅日記を連日投稿致しましたので、ご興味がございましたらご覧下さい。

*旅日記は「こちら」:No.1-7あります

 

好天に恵まれまして、毎日同じ山を観ているのに飽きないのです。雲で隠れると残念でなりませんし、顔を出したときは喜びでしかありません(山嫌いを除く)。これは新幹線で毎回チラッと見える富士山も似たような感覚になります。外に出ればドーンと見えるのです。写った写真は綺麗なのですが、景色を観ながら写真を撮って、見ては、ため息が出るほど伝わらないのです。是非とも肉眼で見て欲しいなあと思うのであります。

 

このヒマラヤ山脈は南から移動してきたインドが、ユーラシア大陸にドカーンと激突して出来たシワシワだそうです。そんな歴史に想いを馳せて7000m級の山脈を眺めていると、圧倒的な大自然感を味わうことが出来るのです。人間の営みがちっぽけに感じられます。大自然に抱かれている心地よさはトレッキングをしていても感じられます。

 

テレビはなくても問題ありませんし、見たいとも思いませんでした。音楽も聴きたいとは思いませんでした。時間が気にならず時計も見ませんでした。薪ストーブを囲み、パパドゥをかじりながらの地酒(ロキシー?)を飲み、お喋り、居眠り。ささやき声で丁度いい感じです。なんか視力も上がった気がします。トレッキングの影響もあるでしょうが、尋常ではない熟睡を連日しました。これは「場」の力なのかも知れません。

 

朝焼けのヒマラヤ山脈を観ようと未明から外を歩いて行きますと、既に畑に人影がありました。米や粟の収穫期で、家族総出の手摘みです。家々では水牛の世話をして乳を搾りバターやチーズ、ヨーグルト、ギーを作ります。宿と宿の間にある小さな村々は古くて可愛くて素敵なのです。暮らしている人も陽気です。いわゆる原風景です(都会生まれ育ちの自分には住める気がしないです.....)。なんとなくですが、都会に住むが故に失ったものや手放したものがたくさんあるなあという想いです。逆に、都会で手にするもの、口にするものへの感謝が湧いてきます。

 

体調もすこぶる良好でしたが、自然食を食べて大自然に抱かれ、太陽と月で生活する。仕事の道具は持っていかない。このゆったりとした心身ともに大きな満足度を得ることこそが本当の療養なのではないのかと思えました。だからと言って、ネパールへ行ってらっしゃいとは言いません。皆さんの「ここぞ!」という場所で長期療養をされ、生命体としての心身をリセットした方が良いと思います。弾丸ツアーではなくて、自分に合った場所で。

 

こんな経験をしまして、やはり戸隠にある6000坪の土地を使わせて頂いて、ヒマラヤ山脈は見えませんが、本当の療養できる場所を作りたいなあと言う想いでございます。

 

 

*今回はコアな旅を提供する「風の旅行社」さんで行きました。

http://www.kaze-travel.co.jp/nepal