検査についてのブログが続きます。講演会で良く聞かれる質問に「ドックやがん検診を受けた方がいいですか?」というのがあります。

 

この答えは明確なんですね。

 

受けたければ受ける

受けたくなければ受けない(企業義務健診を除きます)

 

これ以上でもなく、これ以下でもないのです。基本は自費ですから(企業義務健診を除きます)。しかし、なぜ多くの人がこの質問をするのだろうかを考えますと、この質問が出る前提としてあること、それは「医療に対する懐疑心」でありましょう。では、なぜ疑心暗鬼になるのでしょうか?

 

その先の医療に懐疑的だからでしょう。

 

懐疑的になるということは、それなりの受診経験を積んでいたり、友人や家族の経験談を耳にしているからでしょう。本やネットもあるかな。

 

たくさんの検査を受けて、医療を受けて、幸せがイメージできるのであれば、こんな質問なんぞは出ようはずがありません。現代医療がその幸せを提示できていないという状況を物語っています。ただ不安を煽るのみのメディアも問題です。

 

異常が見つかるのが恐くて健診を受けない方も多々いらっしゃいます。見つかるよりも、見つかった先に恐怖を感じる何かがある訳です。知らない方が幸せと言う事もあるかもしれません。

 

もし何らかの異常が見つかった場合、日本では三大療法(切焼盛)を受けるのみであります。受ける側のそもそも論ですが、

 

健康だという前提での受診が問題です。

 

結果に問題が無ければいいですが、何らかの疑い病名でも付けば、一気に不安の坩堝に放り込まれたりもします。ともかく医療側の事情を知っておかなければならないと思います。医療人として病人ではない人を対象とした検査を行う訳なので、病気の芽を早く見つけることを目的としているのは当然です。故に、この事態の医療側の最悪とは何かを知れば、ほぼ全てを知ることとなるでしょう。それは、

 

見逃しによる訴訟

 

よくテレビや新聞に載る問題でございますね。病院側は絶対に訴えられたくない。医者は常に訴訟を考えながら患者さんにものを言うと思っても過言ではありません。患者さんが「あ、薬は要りません」というと、カルテには「強く勧めるも投薬を拒否された」と記述されると思って下さい。もちろん、医者が自分の身を守る為であります。そんな私も医師賠償保険に入り続けています。だって、、、恐いんだもん。

 

だから健診や検診やドックではどうなるかというと、通常の受診よりも検査基準が厳しくなっているのです。ドックで異常を指摘されて通常受診したら大丈夫ですよと言われたりしませんか? 受診する前に言ってくれよビックリマークって話ですが、判断基準が健診検診ドックの方が厳しいからです。指摘された異常に対してちゃんと説明できる医者も殆どいないなという印象です。

 

医者は要再検査、要精密検査という記述をしたら責任はそこでお終い。後は知らない。ですから、これらの検査を受けるときに必要な心構えは、、、

 

 

ムキー病気を見つけてやるぜ!!

 

がん検診の場合は、

 

ムキーがんを見つけてやるぜ!!

 

という、気合いが必要になるのです。基準が厳しいので諸検査をしてド健康のA判定、健康で良かった、ということはそうそうないと思っていいでしょう。意地でも異常を引っかけます。引っ掛かれば「要精密検査」で受診を勧められます。ここだけを取って「儲け主義」と言ってはいけません(その一面はありますし、医療費高騰への引き金にもなります)。これは受ける側の意思で起こる問題だからです。多くの企業による健康診断は義務化されていますが、基本は同じです。ですから、

 

病気が見つかったときにどうするか

 

検査前に、これをある程度は決めておかなければいけません。決めておかなければ重病の場合はただただ右往左往することになるからです。生活習慣病の指摘ならば生活改善を行えばいいでしょう。難病やがんの疑いがある場合が問題です。特に”がん”の場合は、あらゆる検査を行った上で”真っ白”でなければがん扱いをされるのです。現代医療では真っ白か、それ以外かしかないと思ってください(見逃しと同じ心理です)。と〜ことん検査して結果が真っ白でなければ”がん”ということとなり、三大療法(切焼盛)へのレールへ乗せられます。脅してでも乗せます。ですから、疑いをかけられてから右往左往してはいけません。

 

じゃあ、どうしたらいいのか?

 

ここに書くには限界があるので、それを伝えるために講演会で全国行脚しており、書籍も出しております。講演会のタイトルに「医療の真髄」とい文字があれば、その話しをします。質疑応答の時間があればお答えします。有料となりますが個別相談もございます。ご活用頂ければと存じます。

 

ということで、健診検診ドックは

受けたければ受ける

受けたくなければ受けない(企業義務健診を除きます)

です。はい。

 

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