箱根外輪山1周トレイル約50㎞ 通称ガイリーンに出撃。

速い人だと10時間~12時間で走破するこのルート。実は自分も何回か走っていますが

最後まで完遂できたことは一度もありません。前回は捻挫で撤退、その後半年無駄にした苦い記憶。

 

時間がかかることは必定なので 一年で一番日の長いこの時期がチャンスと思い、決行。3時起きで東京を4時半にでる電車で箱根湯本に向かいます。途中よっばらって道や公園で寝ている人多数、電車も結構混んでいて、びっくりしました。

 

箱根湯本には予定通り6時半に到着。

コインロッカーに着替えと荷物を預けて出発します。スタートは7時ちょうど。

日の出が0430なのでもう少し早く出発できればなおよいのですが。。。

本気モードでテーピングをガチガチにはり、水も余裕をもって出発しました。

 

箱根湯本出発 ほぼ0700 

 

出発した途端、サングラスと腰へのテーピングを忘れたことに気づきます。

これはあとでひびくことになるのですが。。

駅を過ぎるといきなり21%の坂から始まります。

登り始めると 木曜日のアトミインターバルの疲れでふくらはぎやモモが悲鳴。

うーん、コンディション悪い。どうなることやら。。

 

阿弥陀寺 0715

いつものように仏像にお参りして 裏手にまわって暗い登山道に入ります。

 

塔の峰 0742 約30分 (コースタイム箱根湯本から70分。実走では45分)

人懐っこい犬で こちらに寄ってきました。

 

明星ヶ岳 0840 約1時間 (コースタイム塔の峰から105分。実走では60分)

明星、明神の2つのピークがまず立ちはだかります。

塔の峰を過ぎると一旦高度を下げて道路に出て、再度登山道へ。

明星ヶ岳の頂上は森と笹林をだらだら登り続けたあとに唐突に現れます。

 

明神ヶ岳 0931 約50分 (コースタイム明星ヶ岳から90分。実走では50分)

明星ヶ岳を通過後、晴れていれば見晴らしの良い、硫黄の匂いのするトレイル。

この日は眺望は殆どなく下の街が見えるだけ。

明星ヶ岳を降りると目の前にデカい塊が鎮座して登山道がくねくねと。。ここを登るのか―とプレッシャーがかかります。我慢して登りにとりつきます。

動いている時は時間の感覚もあまりないのですが、実際にはここまでは案内の60%のタイムでこなせていたようです。

 

金時山 1103 約1時間半 (コースタイム明神ヶ岳から2時間45分。実走では90分)

 

看板には明神ヶ岳から金時まで170分とあり、どれだけ遠いんだと思います。

 

乙女峠 1206 約1時間 (コースタイム金時から50分。実走60分、食事40分を含む)

乙女峠を通過したあたりから 雨脚が強くなり、ついにレインコートを着用。

着ないと体が冷えるので仕方ありません。今日は降水確率10%だったんですがね、、。

そのうち 道もぐちゃぐちゃでグリップが効きにくくなってくる。

スピードも疲れとあいまって落ちてくるのがわかります。。

 

丸岳 1231  約20分 (コースタイム乙女峠から35分。実走では20分)

 

乙女峠を過ぎるとすれ違うハイカーの数もぐんと減ってきます。

とぼとぼと単調な道を上り下りしていると やがて長尾峠。

スカイラインの料金所にぶち当たると あとは道路沿いのトレイル。

自動車道路のほうが傾斜が緩く走りやすいのになー、あっち走ろうかななどと何度も思いますが、それではトレイルの意味がないと思い、そのたびに言い聞かせます。

金時過ぎたあたりから ふくらはぎが悲鳴をあげて今にも攣りそう。。つらないように気をつけて、登りは特に歩幅を小さくして楽な脚はこびに気をつけます。

 

湖尻峠 1331 1時間 (コースタイム丸岳から2時間5分。実走では1時間)

まだかまだかと思いつつ、突然車道にぶち当たり湖尻峠に到達。

たしか前回はここで撤退した、、はず。今回はまだ続けられます。

 

三国山 1405 30分 (コースタイム湖尻峠から55分。実走では30分)

 

道標もない山ですが、何気にきつい登りが続きつらかった。

すぐ横の道路ならこんな斜度ないのに、と愚痴りながら木道の階段をとぼとぼと。

脚攣りの恐怖と向かいあいながら 何とかここを過ぎるとあとは下り基調。

 

山伏峠レストハウス1447 約40分(コースタイム三国山から50分。実走では40分) 

ドロドロになってガイリーンのオアシス、レストハウスに到着です。

金時以来の飲み物があります。汚い恰好で店の人には悪いですが自販機が殆ど売り切れで店内に入れてもらいます。団子をいただき、水やコーラを補給して多分20分ほど休憩。生き返りました。店でるのがいやでしたが、仕方なく続けました。

 

レインコートの中も水でぐちょぐちょ、脚に貼ったテーピングも雨でダランとはがれてしまいゾンビみたいです。おまけに腰は痛いし(腰のテーピングしなかったのは失敗でした)、この辺の笹は生い茂っていてちょうど顔の高さにかかってくるので途中目にあたって危ない思いもしました(グラスを忘れたのを後悔しました)。

 

それでも、山伏峠を過ぎるときつい登りはなくなり、全体的に下り基調になるので歩は進みます。恐らく30-40分ほどしかかからず、道の駅に到着。レストハウスで補給した水分も殆どいりませんでした。

箱根峠道の駅1554 約1時間(コースタイム山伏峠から85分。実走60分、休憩20分)

道の駅ではトイレのみすませ、すぐ出発。

僅かな記憶をたどって、こっちだったかな、という方向へ行くと、旧東海道にでました。

 

箱根石畳(道の駅横)

目の前は本当にここ?ってくらい草が生い茂って狭い道でしたが、すぐに石畳が見えてきました。雨でツルツルになった石畳は危険そのもの。グリップゼロで仕方ないので側面の土の見えるところや石の狭間をねらって脚を置きに行きます。

途中道路をくぐる真っ暗なトンネルが。唐突にトンネルを走るパイプに頭を強打ししばらくうずくまる羽目に。。おかげで初めてコースタイムより実走時間が長くなりました。

石畳がおわると、すぐに見慣れた箱根の街。ここに来るとほっとしました。

ほんとは ここから屏風山、鷹巣山、浅間山を超える最後の山道が待っているのですが。。

 

箱根駅伝ミュージアム前 1610 約15分

(コースタイム箱根道の駅から10分。実走15分)

箱根駅伝ゴール/スタート地点

 

この後 バス停によって次のバスの時刻を聞いてみると なんと1分後。

もうここで心は折れて、バスに乗ってしまいました。

 

16時を過ぎてこれから暗くなる上に雨で道が悪く、持ってきたヘッドライトも晴れ用の輝度の少ないやつだったので、2日前の疲れがなければ、、とか色々言い訳はあるのですが。。

 

取り敢えずやはり悔しいですね。

 

バス停や社内でも泥だらけ、汗と雨の交じったドロドロの恰好で結構ジロジロ見られましたが...観光客の皆さんすいませんでした。

 

合計走破距離41キロ。10キロ足りませんでした。

湯本について「かっぱ天国」で風呂に入り、ロマンスカーで帰りました。

次は小田原か箱根湯本に前泊して、天気のいい日に再チャレンジしたいです。

 

ではでは。