原発に「絶対安全」などあり得ない、ということは、福島の原発事故で既に明らかになりました。

日本には現在54基もの原発がありますが、その中でもっとも危険なのが、静岡県の浜岡原発です。

その立地は、「東海地震」の予想震源域のほぼど真ん中。

「東海地震」は100年~150年に1度の周期で繰り返されており、前回の地震からは既に157年が経過。
次は、明日起こってもおかしくはないのです。

それなのに中部電力は、定期点検中だった浜岡原発の3号機を、わざわざ運転再開する、といいます

中部電力は「安全」だといいますが、その根拠は一体どこから来るのでしょう。

浜岡原発のホームページで謳われているのは、「建築基準法の3倍の耐震性」
具体的な数字で言うと、600ガル(ガルは加速度の単位)。
これが、3号機が建てられたときの基準です。

しかし、近年大地震が次々起こり、耐震性見直しで基準は800ガルへ、さらには補強工事では1000ガルへと引き上げられました。
こんなにころころと基準が変わるのも、最初の想定が甘い証拠。

では、補強したから安全になったかというと、2004年の新潟県中越地震で観測された最大の加速度は2515ガル。
依然、到底安全とは言えないのです。

電源喪失が最大の問題だった福島原発と違い浜岡原発の場合は、直下型の強い揺れで、原子炉そのものが破壊される恐れがあります。

もしそうなれば、原子炉内の死の灰がすべて撒き散らされ、広島原爆の約1000倍、福島のこれまでの約30倍、チェルノブイリに比してもその3倍もの放射性物質が、放出されることになります。

チェルノブイリの場合、汚染地域は半径600kmにも広がりましたが、浜岡から600kmといえば、北は岩手県、西は山口県にまで及びます。

つまり、本州・四国全域が、汚染される可能性すらあるのです。

首都圏方面に風が吹いた場合、放射能が原因の病気で将来亡くなる人は、191万人にのぼる、との試算もあります(※1)。


世界で一番危険な原発、それが浜岡原発です。

浜岡原発を止めたところで、中部地方に電力が足りなくなることはないと、中部電力自身が認めています。

それでも稼動させたいのは、原発を止めて火力発電にすると、その分燃料代がかかるという利益だけの問題のようです(※2)。

一企業の利益のためだけに、日本中がとてつもない危険にさらされています。

日本中の大地が汚される前に、わたしたちの、そして子どもたちの命が失われる前に、一刻も早く、浜岡原発を止めましょう。

これ以上の惨事はゴメンだ、と思うあなたは、ぜひその意思表示を!

浜岡原発停止のための署名はここ。

また、内閣府の原子力委員会に、意見を表明することもできます。

転送、拡散希望です。
みんなで協力して、一緒に明るい未来を切り拓きましょう!

※1 浜岡でもっとも大きい4号機が爆発した場合の想定。
 京都大学原子炉研究所小出裕章教授の試算による
  出典:『放射能で首都圏消滅』食品と暮らしの安全基金・古長谷稔


※2 「3号機を稼動せずに電力を火力発電で補った場合、1ヶ月当たり30億円の損失が発生する」
   出典:朝日新聞2011年4月28日夕刊。


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