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8/31日、講師に安部芳裕氏を招き、「原発より危険!?TPPから日本を救おう!勉強会」を開催しました。 



短期間の告知にも関わらず、30名以上の参加者が集まり、熱心に安部氏の話に聞き入りました。


TPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加で懸念される事態としては……


●関税が撤廃され、安い輸入品が大量に入り物価が下落。


●労働力の移動も自由化されるため、発展途上国からの低賃金労働者が急増。


●日本人の多くが職を奪われて失業。職がある人も賃金は下落。


●デフレ不況のさらなる悪化で日本経済が衰退。


●公共事業入札の自由化で外国企業の参加拡大。


●地域の中小企業に仕事が回らず、地方経済が衰退。


●牛肉の月齢制限の撤廃、遺伝子組み換え作物やポストハーベスト、食品添加物の基準緩和などにより食の不安が増大。


●農業が崩壊し、多面的機能が弱体化。自然災害の増加と生物多様性の喪失、さらなる環境の悪化。


●混合治療の解禁と株式会社の参入により医療格差の拡大や地域医療の崩壊。


●その一方、関税撤廃で日本の車や家電などが売れるようになるかというと、その見込みは薄い。


売れるかどうかは、関税よりもむしろ為替変動によって左右される。


いくら関税を撤廃しても、円高だと外国にとっては日本製品は高くなるため結局はあまり売れない。


●また、TPPで、急成長するアジア市場を取り込める! というのもとんだ見当違い。


なぜなら、市場として有望な中国、韓国はTPPに入るなどと一言も言っていない。


参加を表明している計10か国は、ブルネイ、ベトナムなど小国が多く、日本とアメリカだけで、10か国全体のGDPの91%を占める。実質的には日米2国間の協定に近い。


●「非関税障壁の撤廃要求」の名のもとに、アメリカが日本の法律をいくらでも好きなように変更できるようになる。主権が国民から奪われる……



TPPが、いかに日本にとってメリットのないものであるか、これでもか、これでもかというほど、さまざまな角度から明らかにされていく中で、参加者の多くの胸に湧き上がる疑問……



それは「一体なんで、そんなものに、日本は加盟しようとするのか!?」というものです。



その答えは、日本の官僚はアメリカの言うことを聞く人だけが出世するような仕組みになってしまっているから。



そして、政治家は官僚の言うことを鵜呑みにしてしまうから。



マスコミも官僚が主な情報源なので、同じく官僚の言うことを鵜呑みにしてしまうから、TPP賛成論一辺倒。



では、経団連がTPPに賛成する理由は?



それは経団連を構成する主要企業も株主はアメリカである場合が多いから。



日本の官僚がアメリカの言うことだけを聞くというしくみは、日本が第二次大戦に敗戦し、占領軍が進駐してきた時代にさかのぼるといいます。



その辺りの事情について、ちょうど今日、孫崎享氏がツイッターでつぶやかれていたので、ご紹介しましょう。



◆ ◆ ◆ 以下引用 ◆ ◆ ◆ 


今日は9月2日。日本が降伏文書に署名した日。

実質的に戦争が終わった日。



日本では何故この日が記念されないか。

終戦に続く占領を考えないため。


占領に続く自民党+今日の民主党政策が実質占領の延長であることを知られないようにするため。




降伏文書は「日本の一切の官庁及び軍は降伏を実施するため、連合総司令官の出す布告、命令、指示を守る」



「日本はポツダム宣言実施のため、連合総司令官に要求される一切の命令を出し、行動をとることを約束する」と記す。



日本は「連合総司令官の要求に完全に従う」ことを約束。



第二次大戦後も日本には天皇や政府が存続。

しかし天皇や首相が自ら生き方を考え、政策を出せる訳ではない。



天皇と日本国政府の上に連合最高司令官。

第二次大戦後日本は米国に完全に従属する形。



1945年9月6日、米国合同参謀長からマッカーサー元帥に「連合国最高司令官の権限に関する通達」。

第一項で「天皇及び日本国政府の国家統治の権限は、連合国最高司令官としての貴官に属する」と規定。



日本が米国の属国であること明確。



さらに「我々と日本国の関係は契約的基礎なく、無条件降伏を基礎」



ですから、「貴官の権限は最高であるから、貴官は日本から如何なる異論もうけない」。



占領時の中心は吉田茂。そして占領後も吉田茂。

政策にも大きな変化なし。



特に在日米軍の在り方は占領時代と占領後変化無し。



1960年でも地位協定等米軍の地位に変化無し。



つまり日本は占領体制をそのまま今日まで引きずる。



そして原理は「貴官の権限最高、貴官は日本から如何なる異論もうけない」