遺伝子組換えイネの栽培実験許可申請が出されています。

主食のイネまで遺伝子組換えが広がってしまうなどという悪夢は絶対阻止したいものです。

環境省が以下の要領でパブリックコメントを募集していますので、ぜひあなたも提出を。

わたしの意見も下に書きましたので、それをご参考になさってください!

●環境省より 2012年03月16日 遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物多様性の確保に関する法律に基づく遺伝子組換えイネの第一種使用規程に先立っての意見の募集 4月14日(土)迄
(環境省と文部科学省)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14977
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/03/1318535.htm

(複合病害抵抗性イネ6種類 カルタヘナ法に基づき遺伝子組え)

●意見

○稲は風媒花です。花粉は容易に飛散して周囲の在来稲と交雑してしまうことが予想されます。
 この栽培実験では「隔離圃場の周囲に、メッシュフェンスを設置している」「花粉の飛散を減少させるため、水田を囲う植え込みや隔離圃場の周りに 防風林を備えている」とされていますが、これではまったく不十分です。


○稲は日本人の主食であり、他のどんな作物よりも手厚い保護が必要です。少しの交雑も絶対に許さない、という強固な意志と、そのための完璧な手立てが整えられているのでない限り、その栽培実験を許してはなりません。クリーンルームのように、一切の花粉がまったく飛ばない囲われた室内でない限り、栽培を許可すべきではないでしょう。


○おなじく風媒花であるナタネの例を見ると、日本でも輸入ナタネのこぼれダネから交雑がわずかながら始まっています。また、カナダでは遺伝子組換えナタネの商業栽培によって、交雑が各地で起こり、在来のナタネは永遠に失われてしまいました。これは遺伝子資源の、農業資源の、重大な損失です。


○同じように、日本ではコシヒカリ、あきたこまち、ササニシキなど、在来の稲のさまざまな品種が遺伝子汚染によって失われてしまう可能性があります。先人たちの努力によって生みだされてきた稲の品種は、日本人共有の貴重な財産です。それを遺伝子汚染によって失うことは、日本人の食の根幹を揺るがす大問題であり、取り返しのつかない大損失です。それを容認するのは日本人共有の財産を奪う犯罪だとすら言えるでしょう。


○そもそも、遺伝子組換え技術はまだ確立されていない不確かな技術です。
 目的の組換え遺伝子を強制的に起動させるために一緒に組み込まれるプロモーターの働きによって、予想外のたんぱく質などが作り出され、それが人体に有害な働きをする恐れが多くの学者から指摘されています。
 健康上の安全性が保証できないものを食用に供することは許されません。
 食べるべきでないものを、重大なリスクを冒してまで栽培実験する意味などどこにもありません。


上記のような理由で、遺伝子組換えイネの栽培に断固として反対するものです。

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