都知事選、悩ましいですね。

舛添を勝たせたくないのはもちろんですが、他の人なら誰でもいいってわけにはいきません。

わたしがずっと反対してきているTPPと非常に関連の深い計画に、「国家戦略特区」というのがあります。

大規模な規制緩和を行って=大企業のやりたい放題を許し、市民の暮らしを圧迫することになる、という点で、TPPとほとんど同じ話なのですが、この国家戦略特区は東京、大阪、名古屋などの大都市で始めることになっており、

効果が出たら(=投資が増えたら、という意味であって、市民の暮らしが豊かになったら、ということではありません)日本中にその規制緩和を広げて行こう、という構想です。

これが、昨年末の秘密保護法可決と同じ日だったかに、既にしれっと国会を通ってしまっています。

東京に特区をつくる場合、その方針を策定する「区域会議」には都知事が参加することになっていますので、都知事の意向は特区の行方に大きな影響を及ぼします。

「規制」というのは、大企業のやりたい放題から市民の暮らしを守るための必然があってつくられたものであって、それを緩和することにより、打撃を被るのはわたしたちなのです。

派遣法改正→非正規労働者の増加、貧困化。
大店法改正→全国の商店街がシャッター通り化。
というように。

ですので、細川氏が国家戦略特区の利用に意欲的なのは、わたしの目には危険なことに映ります。
応援する小泉氏の規制緩和によって、日本が過去にどんな打撃を被ったか……。
そこの辺りもよく考えて候補者を選ぶようにしたいものです。

こちらにより詳しく書いてありますので、ぜひご覧ください。
「都知事選の隠れた争点ー国家戦略特区とTPPについて」
高士太郎
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/122324