シアターグリーン学生芸術祭に出場した、猪又です。


学生演劇をやっているものなら誰もが知っている演劇の大会のようなお祭りのような演劇祭である。

今回、その演劇祭に参加させていただいた。
いつもはお客さんの立場だったのだが、今回は参加することができた。ある種、参加すること自体、学生にとっては夢な部分がある。

この大会に参加させていただいて、色々な事を学んだ。
まず、自分の団体が参加したのは、短編の部門。
短編の部門というと、長編の部門もある。
短編は30分のお芝居をやる。三団体合同で。
長編は80分とか90分とか、そのくらいの尺のお芝居をやる。学生なので、60分くらいのとこもある。ここは一つの団体で公演を行う。

短編の方が、別の団体とできるので、より大会らしい。高校の頃の演劇部の大会を思い出す。

しかし、最初は仕切りが悪かったのか、芸術肌が強く協調できなかったのか、三団体が上手く協力できず、とても苦労しました(笑)

しかし、時間と共に、それらは解決されてきて、最後には楽しく公演することができました。
三団体の参加者とは、最後には仲良くなることができて、楽しく一本締めをしたのを覚えています。

でも、あまり知らない団体同士が協力するって難しいことなんだなって思いました。

次に、芝居への取り組みについて。今回の第27班は、稽古期間が長かった。台本は頭から完成されていて、5月頃から稽古が開始した。本番は8月なのに。稽古期間は約三ヶ月間。もちろん、その間にやらなかった期間はあったのだが、初通しは6月中旬という、本番二ヶ月前に行われた。30分の芝居なのに。恐らく今回参加した団体で、どの団体よりも早く通しをしたと思われる。
もちろん早ければいいというわけではないが、役者は確実に自信を持って舞台に立てたと思われる。稽古も腐らずできた。

本番近くの合宿では、二日間で通しを10本行った。大したことではないかもしれないが、とても力になった。

稽古の積み重ねの大切さを実感した。


でもやはり一番は、他団体さんの芝居を観て、関われて、学ぶことが多かった。

今回のシアターグリーン学生芸術祭は、色々なジャンルが取り揃っていた。偏った演出もたくさんあり、刺激的だった。

詳しく書いてしまうと、自分も他人も傷つけてしまいそうで怖いので、控えさせていただく。
ただ、どの芝居にも面白い部分もあり、面白くない部分もあり、学生演劇の楽しさを味わえた。

関係者の飲み会では、様々な話が聞けて楽しかった。友達も作れた。

芝居の作り方はどうやっているか、お互いここが悪かったよね、などの踏み込んだ話はできなかったが、演劇の仲間を増やすことができたのがとても嬉しい。


ついでに、賞もいただくことができた。これはおまけ程度のものなのだが。
しかし、学生演劇なんて、五十歩百歩なところはあるし、芸術の審査も難しいものだろう。

だがしかし、芝居を認めてもらえたということは嬉しかった。初めてこのような大会に参加し、作品を認めてもらえた。

実は自分が尚美学園大学に入学する際、一つの目標があった。それは、早稲田や日芸、桜美林、明治などの大学にも負けない芝居作りをする、ということであった。確か願書にそう書いたのを覚えている。
負けないってなんだって話だが、尚美学園大学の演劇の歴史はまだ浅く、まだ5年しか経ってない。入学した時はまだ一年目だった。だからこその目標だったのだが、すっかり忘れていた。でも、それがいつの間にか叶っていた。
これから自身の大学の芝居にも注目をしてほしい。素直にそう思う。


大学で芝居をやれてよかったと改めて思った。ここで出会った仲間と、また今回の芸術祭で出会った方たちと、これからも何かご縁があればと心から願うばかりである。

そんな感じで今日はこの辺で。


ではまた。









iPhoneからの投稿