今の座組みのみんなといるのがとても楽しい、猪又義雄です。

僕は最近、大阪遠征の本番に向けて、稽古の毎日だ。座組みのみんなとはとても仲が良く、今までにないくらい幸せを感じている。

「3月の(morning sun...)」の顔合わせがあったのは、年明けしてちょっとの頃だ。
メンバーは、同じ大学の同期やよく芝居をするメンバーが半分くらい、顔馴染みではあるがそこまで仲良くないメンバーも少し、そんで初めての人が何人か、という感じだった。

色んな大学が集まり、学生演劇ってインカレだなぁとしみじみ思う。

そして、ここからが本題だが、稽古から本番にかけての期間の前半を、「気取り期間」と僕は影で呼んでいる。

この気取り期間というのは、どういうのかというと、まんまの通り、気取った期間である。
今回、自分が関わってる出演者は12人。男女の比率は半々。しかも、素敵な女性ばかりが集まった。

僕は、いいかっこしいで、少し気取った態度をとってしまう。稽古に着ていく服も、少し気合いを入れてしまう。
そんな期間を、気取り期間と呼ぶ。

この気取り期間の間は、いい緊張感が続き、苦手なセリフ覚えも頑張ろうと思える。欠点としては、なかなか腹を割って話すことができないという点がある。

しかし、稽古期間もしばらく経つと、この気取る意識も段々と薄れていくのである。
みんなとは仲良くなって和気あいあいとなってくるのだが、稽古に行く服も適当になり、おちゃらけた行動を取るようになる。

もちろん、僕はみんなと仲良くなるのは好きだし、今、とても楽しいのだが、気取り期間の間は間で、なんとなく楽しいのだ。この手探りで相手を知っていく過程が、楽しいのである。



今は、この座組みになって三ヶ月くらいが経った。メンバーはみんな仲が良い。とてもいい感じだ。稽古に行くのが毎日楽しい。
毎日笑い合い、時には深く話し合い、時々おちゃらけ、芝居がどんどん作られていく。

明日から、大阪へと向かう。関東以外で芝居をやるのは初めてだ。不安も大きいが、それ以上に今のメンバーで、本番を迎えられることを嬉しく思う。
それは、気取らない自然な状態でいられるメンバーだからだし、何より自分の納得いく芝居を見てもらえるのが一役者として幸せに思うからだ。

おっと、最後の一文はどうやら少し気取ってしまったようだ。

とにかく頑張ろう。

おわり


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