今日は婦人公論の対談があった。今話題の「断捨離」のやましたひでこさんとお話をした。近々詳しく書きたいと思う。いつも片付かない家のぐちゃぐちゃな物の中で生活しているので、このやましたさんの本は興味深い。昔観た映画「バクダットカフェ」のような印象である。

そのあと16時半から演舞場で中村勘九郎襲名公演の夜の部を観た。勘太郎さんの時代から親しくさせていただき、昔、久世光彦さん演出の「浅草パラダイス」で共演した時に、別れのシーンで毎回涙を流してくれた勘太郎さんがお父さんの名前を継ぐことになった。口上では、涙が流れて仕方がなかった。

 鏡獅子の胡蝶役を幼い勘太郎、七之助が演じた時にまだ若くて生意気な私が「役を捉えていないのではないか?」とお父さんの勘三郎さんに言ったことがあった。「まだ子供なんだから許してやってよ。」と当時勘九郎だった勘三郎さんが言った。

今、こんなに立派に鏡獅子を演じる勘太郎さんがいる。涙がこぼれて仕方がなかった。明日は昼の部を観る予定である。新作書かなくちゃならないのに、毎日芝居を観てしまう私がいる。劇場の中が一番落ち着く。