昨日はサリングロックの新作を観にアゴラ劇場に出かけた。女性ならではの視点で書かれた作品で、とりたてて長所も見つからないような年上の上司との不倫によってでしか自分というものの存在を確かめられなくなっていた若くはない女性の再生を描いた作品だが、他者とつながりたくてもつながれない不器用な現代人たちの姿の縮図になっていて色々と考えさせられた。

 今日は座高円寺で演劇アカデミーの二期生の終了公演を観た。イギリスの劇作家エドワード・ボンドの「戦争戯曲集」で、一部を生田萬が二部を佐藤信が演出している。演出助手が樋口ミユさんだった。サリングさんと樋口さんは昨年の私の一人芝居を書いてくれた若手の作家たちである。

非常に面白い芝居だった。戦争の愚かしさをシュールに誇張して、しかも詩的な台詞で表現する。残酷だがユーモアもある。放射能に汚染され、すべてが廃墟と化した近未来の話は全く今の日本の問題をえぐりだす。

 シェークスピアの国なのだな、と思わせる語呂が良く饒舌な台詞群。そして、普通のリアリズムでは収まらない現代の闇をファンタジー風にタッチでも浮き上がらせてくれた。島次郎さんの美術も骨太で、妙に明るいのが良かった。

私が書いている新作も座高円寺で上演される。頑張らなくちゃ!

 姫様

ニュースキャスターのこと今度書きますね。

皆様

コメントありがとうございます。コメントへの返信はどうしたら良いのか?知っている方教えてください。コメントをクリックしても書きこまれないのですね? ほんと、ブログのやり方まだ分かりません。写真も自分ではまだ入れられません。先日のは得意な人に頼んで入れて貰ったんです。