今日は岩手県久慈市のアンバーホールで講演がありました。
ソロプチミスト20周年記念のチャリティーの会です。
「ろくでなし」「ボンボヤージュ」「ローズ」の三曲も歌いましたので
お祝いを兼ねてドレスにしたんです。
髪は久慈の美容室でやっていただきました。親切な方で丁寧にやっていただきました。
その美容師さんが写真を撮って下さったのです。
「あまちゃん」のこと、宮澤賢治の話、そして父の話をさせていただきました。
87歳の父に昨日、若い頃と、今と死に対する恐怖感というものは変化しているのかどうか
と私は聞いてみました。
戦争中、九死に一生を得た体験のある父です。
私も子供の頃から死ぬのが怖くて怖くてたまらなくて母親に良く
「どうせ死ぬのになぜ生んだのか?」などと聞いて困らせていました。
自分の死も人の死も耐えられない、そんな自分だから、父に勇気を奮って聞いたのでした。
父の答えは「変わらない。」でした。
戦争中の10代の頃も87歳の今も、死に対する恐怖心は変わらない。というのです。
宮澤賢治は37歳で亡くなる時、自分で自分の全身をオキシフルをひたした脱脂綿で拭き、
御経を唱えながら亡くなったそうです。
亡くなる一時間前には肥料の相談に来た農家の人に正座して話していたということです。
この世に永遠のものはないからこそ、永遠なるものをとどめようと、音楽や絵画や彫刻や戯曲や小説があるのでしょう。
父が心酔していた高村光太郎の話やロダンの話などさせていただきましたが、時間の制限があり
肝心の自分の作品の話ができませんでした。
また歌の伴奏を久慈高校の音楽の先生がやってくださったんです。事前に譜面をお送りしてありましたが、
本番前の30分合わせただけなのに素敵にやって下さいました。
ありがとうございました。