いつもの法学部の校舎裏…サークルのメンバーが20人ほど、…それに、いつものギャラリーの女の子たち。
一歩前を歩いていたミノが足を止めて俺の横にスッと並ぶ。
「……やっぱ、ユノさんモテますね。女の人達、みんなユノさんを見てる。」
「…あ?…そう?」
そんなこと…あんまし気にした事ない。こういう場でキャーキャー言ってても、みんな本当に好きな恋人は別にいるんだろうな、って思うし。
…だからこそ、いつも控えめにしてるチャンミナを狙ってる奴って、本気度がうかがえて怖いんだよな。
チラッとミノに視線を向けたら、また怖い顔で睨んできて。
「…だから、…モテるんだから、わざわざ僕のヒョンに色目使うな、って話です。」
言いたいことだけ言って、さっさとドンへのもとへ行ってしまった。
……色目、って。…まぁ、ある意味当たってっけど。
うつむき加減に照れ笑いしてたと思ったら、零れそうな瞳をクリクリさせて顔をクシャクシャにして笑ったり。
落ち着いた大人しい印象だったのに、付き合いが深くなればなるほど分かる…そのコロコロ変わる豊かな表情や、さり気ない気遣いを澄ました顔でやってくれたり、それにお礼なんて言っちゃったら、恥ずかしいんだろうな?逆に睨んできたり……色なしで見るなんて無理。
「…うわぁっ!!ミノ?なんで?……」
素っ頓狂な声を出したのはヒョンジュン
あぁ、高校…一緒だっけ?
「なになに?なんでミノがドンへさんといるの?」
ミノはどうもヒョンジュンの事も気に入らないのか?顔色ひとつ変えずヒョンジュンに向き直った。
「ヒョンジュン先輩。お久しぶりです。ヒョンに会いに来たんです。」
「……でも、やっぱりあなた、こちらに来てヒョンに絡んでますね。」
……冷たい視線。こいつって、チャンミナに下心ある奴を嗅ぎ分ける天才じゃね?
「チャンミンに会えたのなんて最近だよ。学部違うしさぁ。それにしてもさ、ミノ…背のびたんじゃね?」なんて親しげに話しかけても、ミノはフンって鼻をならすだけ。
「おーーい!!一度通してみようぜ!」
ヒチョルの声にメンバーが中央に集まっていく。
……何度か、気になるところを止めながら、…数回踊ったところで、ミノがゆっくり俺にむかって歩いてきた。
「ユノさん。僕も一緒に混ざっていいですか?……出来れば、立ち位置をユノさんの前で…。」
肩で息をしながら膝に手をついたヒョンジュンが「…ミノ!!おまえ、生意気だぞ!センターのユノさんの前って、振付け分かんのかよ!」……怒ってっけど。
「……別にいいよ。おまえ、ずっと俺らを見ながらステップ覚えてたもんな。」
俺が後ろに下がってミノを入れてやる。
ヒョンジュンはまだ不服そうだけど。
───ミノんちは音楽一家なんです。父親は音楽プロデューサー、母親は昔、歌を歌ってて…そういえば、チャンミナが言ってたな。
目の前で踊るミノは…音楽に愛されてる、…そんな感じで。
最初、この生意気な高校生を舐めてみてたメンバーの目の色が変わる。
耳がいいんだろう。
誰よりも反応が早くて。
メロディーラインを抱きしめるように踊る。
「……!…おもしろい!!」
俺は舌で下唇をペロッと舐めて、ミノの隣に割り込んだ。
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ツアー当落発表♪
100点とはいかなかったけど、80点くらい?
.<)
もし、見切れで取れたら…3日間で、見切れ→ビギ枠一般→P席って(//∇//)
あと、福井サンドーム。
どこにあるの?
どうやっていくの?←考え無さ過ぎ(-.-)
このお話。
チャンミンがぁ。
早く登場して欲しいのになかなか進まない(..;)
時々ユノからチャンミンへのラブレターみたいになってたり^^;
ユノへの……チャンミンへの……ラブレターだったらいくらでも書けるなぁww