全ての活動は「誰とやるか?」品のある人になろう | BeautiQ代表・植村絵里オフィシャルブログ『美肌の教科書』

全ての活動は「誰とやるか?」品のある人になろう

WEBやチラシ制作に伴うイラストやロゴデザインの作成など、クラウドソーシングサービスを利用することが多いです。


スキルのある人とそのスキルを求める人をつなげるクラウドソーシングプラットフォームを提供している仲介サービスはいくつかありますが、先日その中の一つを利用した時のこと。


このサービスを通すと手数料が取られるので、直接仕事を依頼してもらうことはできますか?


と相談されました。


お仕事を依頼する時は、サービス内のチャット機能を利用して、依頼したい仕事の内容を説明したり条件を相談したりしますが、このサービス内のチャットでこの会話が出てきてすごく驚きました。


「これは何かのトラップなのか?」と本気で思いました。


仕事を依頼する側つまり私は、直接依頼してもこのサービスを経由しても、どちらでも支払う金額は変わらないので正直どっちでもいい。


だけど、仕事を受ける側としては、少しでも手数料を取られるのは痛い、それはすごく理解できます。


支払いの仕組みについて補足すると、依頼者の支払いは一端仲介サービス業者に貯められて、納品されたものを依頼側が検品してOKだと、最後にスキルを提供してくれた方に報酬が支払われるという仕組みで、この時、プラットフォームを提供している会社は手数料を取ります。


この手数料の考え方がその人のビジネスマインドにすごく関わってくると思います。



私の考えはこのプラットフォームがあるからこそ、仕事の依頼者に出逢えたわけだから、手数料=広告料と考えるべきだと思います。


私はお店をやっていますが、人通りが沢山ある大都会のど真ん中に店舗を構えていても、路面店でない限り、そこにお店があることを認知してもらうことは至難のワザです。


更に、フラッと通りがかりの人が入店してくれる確率なんてほとんど奇跡に近いことです。


では、自店の存在を知ってもらうために何をするかと言うと、

・フリーペーパーに広告を載せたり
・ネット検索で上位に表示されるようにSEO対策やアドワーズ広告をやったり
・近隣へチラシをポスティングしたり
・店の前に看板を出したり
・店の前でチラシを配ったり
・知り合いに紹介して頂けるように工夫したり

ありとあらゆる認知活動をするわけです。


これには全てコストがかかります。いわゆる広告費というものです。


商売をしていて一番苦労するのが集客であり、利益を出す為の肝になるのが広告費です。


集客が楽にできたらどれだけいいか、経営者はそればかり考えていると言っても過言ではありません。


広告費をゼロにして、集客できるというのは夢のような話しで、だけど、それができないとなかなか利益が出ない。だからこそ、そこに一番知恵を使って色んな施策を考えるわけです。


広告費をかけないで集客したいなら、他者と差別化する、もしくは自分がダントツに目立つしかありません。


これが、ブランディングです。



今では、ブログやSNSなど情報発信するプラットフォームが無料で提供されているのでコストはそんなにかかりませんが、自分たちの考えや商品を見込み客にどのように発信しどのように認知してもらうのか、その内容やセンスがモノをいいます。


この内容とセンスがめちゃくちゃ肝で一番むずかしいわけです。


そして、初めから注目されることはほぼないから、やり続ける忍耐力が最後にボディブローのように効いてきます。


これができない人は、既にお客様が集まっている既存のプラットフォーム、つまり、雑誌、フリーペーパー、テレビ、ネットに広告を出すしかないわけです。


自分でお客様を集められないなら、他人の土俵で相撲を取らしてもらう。その場代を支払う。これが社会の仕組み。


自分ができないことを人にやってもらう。もしくは、既に持っている人に使わせてもらう。それに御礼という対価を支払うのは当たり前のこと。


前述の手数料を取られるので直接取引をしたいという方に、私はお仕事を依頼することを断念しました。

すごいいい作品を作られているので、是非お願いしたかったのでとても残念です。


前回のブログでは、情報発信は、「何を言っているか?」よりも、「誰が言っているか?」が大事だと書きましたが、


それと同じく、全ての活動は「誰とやるか?」がとても大事です。


そして、「どんな人とやりたいか?」常に自分の中に明確な指針を持っていることが大事です。


いくらすごいスキルを持っていても、すごい沢山のお客様リストを持っていても、人間性の部分で違うと思ったら絶対に違う。ここは絶対にブラしたらいけない。


結局、誰でも情報発信ができて、誰とでも取引ができる時代、最後に問われるのは、品です。


この時代は、品がある人、人に好かれる人、気持ちのいい人しか生き残っていけません。


私にもまだ、品というものがどのようなものか明確に言語化することができませんが、
なぜか分からないけど、人間は、品を嗅ぎ分ける力があると感じています。


誰かの利益を奪って自分がのし上がろうと思っている人に品は感じられません。こういう品のない人と一緒に社会に価値のある活動をしたいと思う人はいません。いたとしても同じような品のない人。


結局、品のある人は品のある人で集まり、品のない人は品のない人で集まる。その垣根は越えることができません。


品に関して、今のところひとつ感じるのは、品とは、他人に不快な思いをさせないこと。


自分のひとつひとつの行い、態度、発言が、
目の前の相手や社会に対してどのようなインパクトを与えるかを想像できる力。


品とは、あらゆることに対して、その人が常日頃どのように考えているかの源泉というのでしょうか。


その人の源にあるものなので、言葉を発しなくても佇まいだけで感じられるもの。


クラウドソーシングのように、スキルと対価の交換だけで、顔も見ないでビジネスが成立する時代だからこそ、


今一度、「誰とやるか?」の軸を自分の中に確立すること。


そして、自分自身が品のある人になることが、品のある人から選ばれるには大切。



それでは、会うたびに美しく!!