台風12号が三重県上空を通過する直撃ルートで迫り
開催が心配された2018年の鈴鹿8耐。
レース中止は避けられたものの
その影響で土曜のGPスクエアでのイベント中止、
相次ぐスケジュールの変更、
TOP10トライアルも計時予選に変更されるなど
台風に翻弄される8耐となった。
台風直撃でも通過した時間帯が良かった。
28日(土)深夜に台風は三重県を通過。
29日(日)朝は台風一過で鈴鹿上空は青空が広がった。
予選の結果22番手からのスタートとなった
#10 エヴァRT初号機Webike TRICK STAR
スタートライダーはアンソニーウェスト選手
ところがスタート30分前になって急に大粒の雨が!!
雨は一時的であったが路面はウエットコンディションに。
各車急いでウエットタイヤに交換し、
11時30分にルマン式スタートで8時間の戦いが始まった!
トラブルなく好スタート
アンソニーウエスト選手
安定感のある走りで着実に順位を上げていく!
1時間経過時点で17位に!
アンソニー選手から出口選手に交代。
2時間経過時点では9位にまで追い上げていた!!
しかし・・・
スタートから2時間が経過した直後に
最終コーナーで
エヴァRT初号機Webike TRICKSTAR転倒!
モニターにはグラベルにはまった初号機が映し出された・・・
出口選手は負傷し自身で歩くことが出来ず
オフィシャルにより担架で緊急車両に載せられ
メディカルセンターに搬送されてしまった・・・。
そして、マシンはオフィシャルによりピットに戻された。
転倒により破損した車両を
一刻も早くレースに復帰させようと
メカニックは修復に取りかかるつもりであった・・・
しかし、重大な欠損があることが判明。
転倒の衝撃で折れたハンドルがフレームに刺さり
そのフレームに穴が開いてしまっていた。
このフレームはレギュレーション上、
交換することが出来ない。
この状態のままレーシングスピードで走ることは
二次的なトラブルを引き起こす危険性もある。
コース復帰を押し通して
ライダーに危険を負わせる訳にはいかない。
鶴田監督苦渋の決断により、
戦線から離脱することに・・・。
ボロボロになってしまった初号機のタンク↓
もはや活動限界・・・
しかし・・・
TRICK STAR Racingの男達は全てを諦めた訳ではなかった。
修復作業の手を止めることなく
マシンは走れる状態もに仕上げた!
それは、エヴァRT初号機Webike TRICKSTARを
応援し支えていただいている皆様に
チェッカーを受け完走する姿を見せるために!
純粋にただそれだけのために!
チェッカー12分前・・・
エヴァRT初号機Webike TRICKSTAR 再起動!!
グランドスタンドが光の波に彩られる中
19時30分チェッカーを迎えた。
エヴァRT初号機Webike TRICK STAR完走57位
激しい転倒をした出口選手は
鎖骨と恥骨にひびが入ってしまった程度で
全治2週間程度との診断を受けた。
大きな怪我でなかったのは不幸中の幸いと言える。
目標の表彰台には程遠い結果ではあるものの、
転倒するまではしっかりと上位を狙える内容だった。
TRICK STAR Racingは
9月から開幕する
世界耐久選手権シリーズにフル参戦が決まっている。
世界を相手に経験を積み
1年後再びこの鈴鹿8耐でのリベンジを果たす決意を固めている。
#10 エヴァRT初号機Webike TRICK STARへ
大きなご声援いただきありがとうございました!
ナカノ(・ω・)b