景気や経済しか頭にない人は下品に見えてしょうがない | エキスパートアイズのブログ

景気や経済しか頭にない人は下品に見えてしょうがない

今日初めて行ったケーキ屋さん、どれも250円〜350円で、近年稀に見る良心的な価格。味は飛び上がるほど美味しい訳ではないが、私好みの甘さ控えめ生クリームのショートケーキをはじめ、どれも素朴でまた食べたくなる美味しさ。
それより何より気に入ったのは、一人で切り盛りするお店のお母さんが、「(良心的価格なのは)自分が食べていけるだけで十分だから」と言った謙虚な姿勢。みんなに美味しいと喜んでもらえるなら、自分が特別贅沢する必要もないし、不要なお金を溜め込む必要もない、高級な店舗だっていらない、したがって、それらがケーキの値段に転嫁されていないので、非常に良心的な価格を維持できるということですね。
もう何十年も続くお店のようだから、すっかり庶民に愛されていることが、よくわかりました。

我が国の首相は、相も変わらず年頭から「景気対策が最優先」と叫んでいた。またか、こいつ、それしか頭にないのかよ。バカの一つ覚え。しつこいわ。
景気、景気、経済、経済って言い続けるけど、果たして国民のどれくらいが自分達が犠牲になってまで景気を良くして欲しいと願っているのか?

景気が良くなると得をするのは、政府行政癒着企業と、そこからがっぽり袖の下をもらえる政治家や官僚と、株価や不動産が値上がりして投機利益を稼げる大金持ちと投資家ぐらいでしょ。
バブルが終わり、一般庶民は実に質素な生活が習慣となり、もはや贅沢なんてぜんぜん関心ないようだものね。今のご時世、爆(バカ)買いや身分不相応な贅沢に走るのは、急に経済だけが成長してお金を手にした中国人と東南アジア人だけでしょ。こう言っちゃ悪いが、彼らはお金はあるかも知れないが、知性や教養レベルがまるで追いついてない。だから贅沢の仕方が下品に見えてしょうがないのです。かつてバブル期に日本人がヨーロッパでブランド漁りをして現地人から冷ややかな目で見られたのと同様に。

贅沢は敵とまでは言わないが、品のある人は、身の丈に合った生活を送り、贅沢していることを決して見せびらかさない。
それに、お金を持ってることや贅沢三昧することよりも、知性や教養を高めることがずっと重要だとわかっている。
お金と品性、どちらを選ぶかといえば、私なら絶対に品性を選ぶ。だって、下品な金持ちなんて見るに堪えないもんね。

知性がなく経済ばかりを重視してきた人がトップに立ってしまった国、アメリカ。大統領就任を目前に、各方面から批判されれば口汚い応酬でメディアにアピール。もう見苦しいったらない。あれが世界一を豪語する先進国の代表か?アメリカ人は情けないと思わないのだろうか?
とかく経済ばかりを重視する人は、まず自分の儲けを最優先に考えている。そして自分に金銭的利益をもたらしてくれる人を優遇し、なんら利益をもたらさない存在には慈悲のかけらもかけずに排除するか無視する。
日本もこの数年でその傾向が随分強くなってきましたね。いったい誰のせいでしょうか。

さて、最近私は随分と清貧に徹してます。
貧乏だからね。と言っておけば喜ぶ人を数人特定できますがね。私が幸せでいると気に入らなくて、不幸だと大喜びする人を、石川県内に5人ほど。そのうち名前を公表してやるわ。
と、この話をするとすぐに脱線して恨みつらみ延々と言ってしまうので、今日はすぐに軌道修正。
清貧の話でしたね。
例えば、洗い流さないヘアトリートメントとワックスが切れてしまい、代わりに今はハンドクリームとベビーオイルを髪につけてます。ヘアトリートメントぐらい買えばいいんだけど、貧乏だから買えない…訳じゃなくて、ハンドクリームが家に大量にあって使い切れないから。もともと無精者なのでスキンケアが面倒くさくて、もらいもののハンドクリームやフェイスクリームがどんどん溜まっていたのです。しかし、人生の先が見えてきた今、この調子でいくと溜まったクリーム類を生きているうちに使い切れないこと必至。それはマズイ、と思い直して、放置されていたクリーム類の有効活用に徹しているわけですね。
以前、ハンドクリームは革製品を柔らかく保つのに有効と聞いたこともあったし、肌に良いなら髪にだって良さそうと信じ、毎日せっせとハンドクリームの消費活動に徹しています。
それから、アムウェイで買った(買わされた)高級ミルクローション。これも乳液はあまり使わない私には宝の持ち腐れで、数回使ったきりずっと放置されていたが、最近ボディローション代わりにガンガン消費してます。顔につけるだけだとなかなか減らないが、全身につけるとなると減りも早い。多少古い化粧品でも、手足なら顔より鈍感だろうから、神経質にならずに塗りたくれる。
他にも、香水はトイレの芳香剤代わりに。高級ブランドだって使わなきゃただのゴミ。私は香水なんて使わないくせにたくさん持っていたので、この際、トイレを高級な香りで充満させることにしました。

捨てずに消費、あるもので済ます。
質素な生活の第一歩のつもり。
わざわざ新しいものを買わなくても、家捜ししたら、代替品がたくさん見つかるからね。それで生活が惨めかと言えば全く問題ない。別に不自由はないし、他人に見栄を張る必要もないことだし。我が国の首相がスローガンにしているように「買って買って買いまくれ」を実践しなくても、生活は支障なく、家の中の眠っていた物品を生き返らせ、気持ちは豊かさを維持できます。
庶民の皆さん、そんなもんじゃないですかね?

最近、捨てられない親世代の荷物整理が流行っているらしいが、その延長線上で不用品のリサイクル市場が活況だと聞きました。
良い事だ!
おおいにけっこう!
新品を買っては捨て、買っては捨ての消費活動によって成り立っているメーカーや業界にとっては許し難い市場でしょうが、エコロジーの観点からも中古市場は非常に素晴らしいと思います。
「エコロジー」ですよ、間違っても拝金主義の首相が言う「エコノミー」ではありませんからね。

中古市場を見てもわかるとおり、人間はよほどバカでない限り、工夫をすればいくらでも節約しながら豊かな生活を送ることができる。しかも、限りある地球の資源を大切にしながら。
使えるものは捨てずに使う。不要なものは捨てずに他人に譲渡する。それでも足りなければ、ようやく新しく買えばいい。
経済を重視しなくても、十分豊かな生活を送れる。
そもそも、なぜ経済を発展させたいのでしたっけ?生活を豊かにするためですよね?ならば、十分豊かな生活を送っている日本人は、もうこれ以上がむしゃらに経済を発展させる必要もないのでは?

もともとエコノミー(経済)とエコロジー(環境)は相反するもの。経済を重視すれば環境は破壊され、環境を重視すれば経済は停滞する。仕方ないことなのです。
では、我々はいつまでも環境を無視して経済を追い求めていけばいいのですか?
違いますよね。生活の場である環境がめちゃくちゃに破壊されてしまえば、経済もクソもない。それを強欲な政治家や投資家はわかってないのです。わかっていても自分だけは何とかなると思ってる。
しかし、知性豊かな日本の一般庶民は、そんなバカに付き合うのはやめましょう。
経済活性は後進国に任せて、我々一歩突き抜けた先進国チームは、もっと余裕の気持ちで後進国を見守り、経済よりも環境保全の方に活動をシフトしましょう。

購買活動は見苦しくて下品で頭が悪い証拠
節約と工夫こそ知恵の見せどころでバカには決して真似できない
そういう概念が、もっともっと日本じゅうに浸透していけばいいのに。