ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~ -2ページ目

ツェーイーメン ~福本漫画感想日記~

カイジ・アカギ・トネガワ等
福本伸行先生の漫画作品
について意見するブログ。
熱い三流を目指します!

今月の表紙はドヤ顔で打牌するマミヤ・・・!

・・・ですが、負の卓に着くにはまだ暫くかかりそうですね。

 

現在、タクシーで移動中のマミヤは胸騒ぎを覚えていました。

結構一人相撲

 

現在、急遽治が代打ちを務めていますが・・・マミヤは普段の打ち筋から重大な欠点を見出していました。

 

それは、場の変化や相手の狙いに対して鈍感なこと。
一度決めつけると途端に視野が狭まる傾向にあり、勝負師としては柔軟性に欠けるのです。

 

その悪癖が露れたなら苦戦は必至。

マミヤの預かり知らぬうちに、おおよその大勢が決せられる可能性もあります。

 

憂慮は増す一方。

とはいえ、今は治に持ちこたえてもらう他にありませんね。

 

勝負は早くも正念場を迎えています。

 

東1局1本場
ドラ
(裏裏=不明 裏=闇牌)
 
南家・治 14400点+供託1000点(闇1回)
二筒三筒四筒二萬三萬四萬二索三索四索四索五索六索六索
北九筒白一索六萬四筒西九索北七筒三萬

三萬=闇→闇返し

西家・高杉 25000点
現・不明
東白發九索七索西八萬一萬一萬一索二索
 
北家・鬼頭 22000点+供託3000点(リーチ・闇返し1回)
現・不明
西一萬北三索九筒二索東四筒八索六萬
東家・乃木 34500点
裏七萬八萬八萬九萬二筒五筒五筒七筒七筒裏裏九索
五索南七索二索西白四索裏裏六筒九筒南
 
 
前回、好配牌を引き入れた治は、11巡目の三萬切りでタンピン三色のテンパイ。
鬼頭のリーチを考慮して闇を宣言しますが、闇返しを受けてオープンしました。
 
供託の浪費を避ける選択でしたが・・・
お・・・セーフか。
嫌な流れでしたが最悪は避けられた。
 
とはいえ、三萬は鬼頭のリーチ宣言牌六萬のスジ。
普通に読めば十中八九通る牌と言えます。
 
鬼頭は嘲笑いながら、弱気の打ち筋を揶揄。
この程度のリスクすら勝負できないようでは、現物以外は切れないと宣言しているようなもの。
闇を幾ら使ってもキリがありません。
 
治はふと過った嫌な予感に従っただけと反論しますが、それは余りにもオカルト。半端な憶測です。
全くもって鬼頭の言う通りですね。
 
前回の繰り返しですが・・・鬼頭は既にリードしていますから、供託に対する抵抗やリスクは治よりも少ない。
張っているなら、切り出された闇牌を覗くのは当然です。
 
ですからセオリーからすると、治としては普通に切るか、完闇の二択。
追い込まれた終盤ならともかく、まだ東1局ですから無駄な1000点を差し出し、挙句に勝負するのは愚策ですね。
 
しかしこの麻雀は競技ではなく博打。内容ではなく結果が全て。
エラーを犯しても、結果的に失点しなければそれで良い。
ミスは割り切って切り替えることが肝要ですね。
 
とどのつまり、治はこの三索六索待ちを和了れば逆転。
悪手に思われた闇宣言からのオープンも、鬼頭から闇返しを引き出し2000点を増収させた妙手に変貌します。
サシ馬からの点棒ですから実質4000点、これは大きいですね。
 
 
ここからは二人の自模り合い。
 
次巡の鬼頭は南をツモ切り、和了成らず。
しかし・・・
前回に続いて、またも部下の乃木がサインを送っていますね・・・(・・;)
 
鬼頭が取り合わなかった事からも、やはりサシコミを見送ったことが濃厚。
改めて、和了への猶予は残り僅かです。
 
それだけに一発で引き入れたい所ですが・・・治のツモは四索
不要牌ですが、この四索は鬼頭がリーチ直前に切った八索の裏スジです。
 
例えば六索八索のカンチャン待ちのところに五索を持ってきたなら八索切りでの四索七索待ち。
両面受けに入れ替わったからこそのリーチとも読めますし、四索は前巡の三萬とは比較にならないほどの超危険牌ですね。
 
しかし手牌に抱えるとなれば、タンピン三色のテンパイを維持できるのは
六索切りでの
二筒三筒四筒二萬三萬四萬二索三索四索四索四索五索六索
この一索四索七索待ちだけ。
しかし、治は4巡目で一索を切っているのでフリテン。
しかも六索は鬼頭への安牌ではありません。
治は長考に入りました。
 
 
うーん・・・私なら、五索切りで

二筒三筒四筒二萬三萬四萬二索三索四索四索四索六索六索

フリテンの一索四索六索待ちにするかな。

 

鬼頭の捨て牌には二索八索がありますから、五索は両スジ。まず安全と思われます。

四索は乃木の捨て牌と合わせて種切れですが、一索ではなく六索を持ってくれば三色がつく。

ツモタンヤオ三色ドラ1で満貫、鬼頭を逆転します。

 

あるいは、現物の二索切りで

二筒三筒四筒二萬三萬四萬三索四索四索四索五索六索六索

この四索六索シャボ待ちにするのもアリですが、この場合は三色消滅。

六索2枚待ちはサシコミOKとしても厳しい気がする。

一応、三索五索引きで安全にシャボを入れ替えできますが、巡目を考えると確率は低い。

和了れたとしてもサシコミならタンヤオドラ1止まりですから、打点を考慮すると前者かな。

 

 

ただ・・・ともかく序盤ですし、マミヤという切り札が控えている訳ですから、大物手を狙って博打を仕掛ける必要は無いと思う。

鬼頭のリーチを潰したいのは山々ですが、振り込んでしまっては元も子もない。
 

現在の確定三色に固執した四索切りはちょっと怖すぎますね。

 

しかし・・・

治には、この勝負手があり得たかもしれないもう一つの人生を想起させるのでした。

辿ることの出来なかった成功、充実の航海。
だからこそ、潜在的に理想の成就を渇望してしまうのです。
 
治は38歳で離婚、それから30年以上を独り身で過ごしてきました。
外には出さねど、孤独に苛まれる夜もあります。
 
いわばこのタンピン三色は、
即ちこの手を曲げることは、渇望していた成功への道を自ら閉ざすこと。
 

何としても真っすぐに成就させたい。

治の肚は決まったようです。

 

四索切りで闇を宣言すると・・・

更にはすかさずリーチ・・・!(;゚Д゚)
 
まさかの大博打に出ましたね・・・。
私には真似できない選択だ。
 
二筒三筒四筒二萬三萬四萬二索三索四索四索五索六索六索

治はこのテンパイで確定。

 

しかし・・・当然と言うべきか、鬼頭もノータイムで闇返しを敢行しました。

 

一度はこの手と心中することを決心した治でしたが、ここで完闇使用となれば、プラス4000点の供託が必要。

この局だけで7000点の供託となり、持ち点は1万点を割る8400点となってしまいます。

 

サシコミ体制も無い状況ですから、それは明らかな過剰投資。

しかし四索を開けることだけは出来ません。

完闇!!
 
苦渋の決断ながらも、完全防御を決めました。
ある意味では初志貫徹。
 
鬼頭としては、ぶれない姿勢を先ほど勧めたばかり。
治の思い切りを評価しますが、それは余裕のある裏返し。
これは・・・想像しうる中での最悪に近い展開ではないだろうか。

 

治は博打の熱によって、完全に我を失っていますね・・・。
 
まずこの勝負は治と鬼頭のサシですから、相手の点棒を削るのが第一目的。
うま味があるのはサシコミよりも直撃かツモです。
 
ですから、鬼頭がサシコミ体制を整えながらも場を回しているとすれば、その狙いの一つには治の供託待ちがあるはずです。
治は捨て牌のスジである三萬にすら闇を使いましたから、リーチのプレッシャーがあるうちは更に使うことが予想できます。
 
この場合、鬼頭としては難しいのがサシコミのタイミング。
闇の供託を待って引っ張りすぎては裏目に出る可能性があります。
 
つまり、治はダマテンであればその驕りの虚を突いた和了もあり得ました。
ご丁寧にもリーチを掛けたことで、図らずも鬼頭に手仕舞いすべきタイミングを教えてしまったのです。
 
それも更なる供託4000点のおまけ付き。
決め手となったのも勝手に人生と麻雀を重ねたオカルトですし、今回の打ち筋は擁護できない点が多いな。
 
自己の希望的観測に執着するあまりに、相手の真意を見失ってしまう。
要はマミヤが危惧した通りの悪癖が露出してしまった。
 
一つずつは些細なミスですが、ここまで数が重なっては局を制するのは難しいですね。
 
恐らく、次巡で鬼頭は乃木に差し込ませることでしょう。
その手が仮に1飜だったなら、治が7000を差し出したことで事実上の満貫。サシコミを自重させたことが大きな成果を生んだこととなります。
 
治としては痛恨。いわゆる闇破産によって東1局ながら8600点まで追い込まれることとなります。
 
下家の高杉がここで和了牌をツモってきたり、鬼頭がロン牌を掴む可能性はありますが、この展開的には期待薄。
全てはマミヤの実力を引き立たせるための前振りとは分かっていますが、治とて激戦を経験したベテランですから意地を見せてほしいところですね。
 
ちなみに今回は第3話ですが、アカギに倣って「EPISODE3」の表記が成されていました。今後も統一されるものと思われます。

 

※近代麻雀2019年10月号 (2019/09/01発行号)より。
前回、マミヤの「闇麻」第2戦が開幕。
 
アイドルグループ「幕末男気組」の奴隷契約と借金3000万円の帳消しを賭けて、マミヤと芸能社長・鬼頭のサシ勝負となりました。
 
しかし・・・勝負当日、マミヤはまさかの大遅刻。
さらに事故によって電車も不通というアクシデントに見舞われました。
 
痺れを切らした鬼頭は、治が代走を務めることを強要。
治としてはマミヤ到着までの繋ぎとして、無難に局を回したいところでしたが・・・初っ端の東1局で鬼頭の部下、乃木に9600点の放銃。
 
勝負は早々に波乱の色を呈しました。

マミヤはタクシー乗り場へと駆け付けますが、そこには順番待ちの列が。
一刻も早く参戦せねばならないのに・・・悉く不運ですね・・・。
 
仕方ない・・・人に与えられる一日の運容量が平等だと仮定して、勝負前にマイナス分を使い果たしたと考えておこう。
 
 
一方、現場では勝負再開。
東1局でリードした鬼頭社長は、上機嫌でリードの拡大を宣言しました。
 
ちなみに、鬼頭の読みは「きとう」だと勝手に思っていましたが、今回は「おにがしら」のルビが振られていました。
 
 
ここで戦況とルールの確認
東1局終了
 
南家・治 15400点
西家・高杉 25000点
北家・鬼頭 25000点
東家・乃木 34500点
 
・半荘1回勝負
 
・切る牌が危険だと思った場合、1000点を場に供託することで裏向きに伏せて切ることが可能。
これを「闇」と言う。
 
・相手はその牌を知りたい場合、倍の2000点を供託することで表向きに開けさせることが可能。
これを「闇返し」と言う。
 
・切った側は、さらに倍の4000点を供託して開けずに伏せ切ることが可能。
これを「完闇」と言い、相手はもう開けることが出来ない。
 
・闇、完闇で切られた場合でも、相手はロンを宣言することが可能。
(完闇宣言牌でのロン和了は、通常の和了点の2倍となる。)
 
・供託された点棒は、その局が流れた場合は次局に引き継がれる。
 
・2vs2の構図、下家にサシコミ要員を置くことが可能。
 
・ただし闇を行えるのはサシ馬の二人だけ。

 

 

場は東1局1本場

鬼頭の部下、乃木の連荘です。

 

取り敢えずマミヤとの連絡が取れた以上、治がすべきことは時間稼ぎ。

マミヤが到着した頃には既に手遅れという事態だけは避けねばなりませんね。

 

駅からの距離的に、あと2,3局凌げばお役御免。

欲を言えば点棒を挽回したいですが、気が逸ってさらに失点しては元も子もありません。

 

実際はマミヤがまだタクシーに乗車できていませんから、下手をすると南場突入までズレ込む可能性もあります。

治には、アカギでの浦部戦をなぞるような一定の奮闘が求められますね。

 

治の配牌はこちら。

 

二筒四筒九筒二萬三萬四萬六萬一索三索五索六索六索北

ドラ二筒

 

まずまず、悪くないですね。1メンツにアタマもあります。

端牌を整理しているうちに早い巡目で纏まる可能性も見える。

サシ馬の鬼頭とは9600差ですがまだ東1局、焦らずメンタンピンを目指したいな。

 

基本的には守備重視のスタンスで挑んでいる治ですが、ツモ運は好調。

 

6巡目にしてタンピン三色ドラ1のイーシャンテンと成りました。

 

二筒三筒四筒四筒二萬三萬三萬四萬三索四索五索六索六索 二索

何という鬼引き・・・!

三色は高望みかと思いましたが、早くもここまで持ってきたか。

 

しかもこの手、テンパイへの受けは

一萬二萬三萬四萬伍萬一索二索三索四索五索六索七索

の大量12種。

 

三色を確定できれば、リーチを掛けて逆転まで見えてきます。

仮にそこまでは膨らまずとも、一つ和了って流れを引き戻したいですね。

しかし・・・やはり運とは揺蕩うもの。

 

受けの広さに反して治の手は停滞し、場は10巡目。

 

優勢なだけにもどかしい。

しかしその焦燥を刈るかの如く、博打の流れは治に最も恐れていた事態を突き付けます・・・

前局でのリード、そして何よりもマミヤの遅刻、やはり大局的に見て流れを掴んでいるのは鬼頭側か。

 

鬼頭は乃木を一瞥すると、乃木は一瞬の間を置いて九筒を切り出しました。
 
意味深なアイコンタクトですが、リーチ即サシコミではあらず。
 
という事は・・・恐らく乃木は鬼頭のロン牌を抱えてはいるものの、敢えてサシコミを自重したと見るべきか。
その場合、鬼頭としては治が危険牌を掴んだなら、これ以上の失点を防ぐために闇を宣言すると踏んでいるのでしょう。
 
闇なら1000点、完闇ならプラス4000点が供託されますから、その宣言後に乃木に差し込ませれば、ここで差し込むよりも治とは±5000点、1万点分の差を付けることが出来ます。
一発役は捨てたことになりますが、闇を引き出せればお釣りが来る。
何よりも治の点棒をへこませられる事が心理的にも大きいな。

 

もちろん憶測ですが、非常に効果的な戦略であることは間違いない。
前回、鬼頭は飲み込みが早いことを自慢していましたから、いきなり応用的な戦法に出た可能性は十分にあります。
 
 
しかしアカギの言葉を借りるなら、優勢と勝利は似て非なるもの。
 
治の受けの広さが「リーチ」というひとまずのゴールに対して優勢ではあっても後れを取ったように、鬼頭が如何なる策を弄していても今局の和了に結び付くとは限らない。
 
事実、治がこれほど好形の手を育てているとは予想していないでしょうし、仮に闇を引き出す為のサシコミ回避だとすれば、既に和了っていた手を見送っている事になります。
 
いわばカイジのティッシュくじ引きにおいて、会長の使った1巡延ばし。
クレバーを装ってはいるものの、優勢に驕って相手を見下しているのです。
何よりも大事な今現在において、心理に隙があるのは鬼頭・・・一見して不利に見える治にも、勝っている点があるのかもしれない。

 

とにかく優勢、劣勢は目に見える部分だけでは決まらない。
 
 
治としては絶対に振れませんが、この手を降りるのは余りにも弱気過ぎる打ち筋。
勝負の流れを左右する二律背反に悩んでいると・・・
治 張る!
 
まるで魅入られたかのようなタイミングでのテンパイですね。
 

二筒三筒四筒二萬三萬三萬四萬二索三索四索五索六索六索 四索

 

しかも三色が確定される最高の四索引き。
三萬切りで三索六索待ち、タンピン三色ドラ1の満貫テンパイです。
 
問題は三萬鬼頭に通るかどうか。
かなり不穏な流れだけに、ここは慎重を期したいですね。
 
鬼頭 捨て牌
西一萬北三索九筒二索
東四筒八索六萬

 

リーチ宣言牌の筋・・・基本的には安牌ですが、二萬四萬六萬からの六萬切りなど、筋ひっかけの気配も匂います。

前局も七対子の西単騎に振り込んでいますし、相手は出和了重視の打ち回しかもしれないな。

 

気味の悪さは漂いますが、ここで安牌の二索三索を切って降りるようでは話にならない。

しかし、絶対に振り込めない。

 

治の出した結論は・・・

東1局ではありますが、ここは勝負所。
 
治は闇を宣言しますが、リードしている鬼頭は当然のごとくノータイムで闇返し。
リスク回避も束の間、治はさらに追い込まれました。
 
プラス4000点を供託すれば完闇できますが、そうなれば闇と合わせて5000点。
鬼頭もリーチを掛けていますから、敵に塩を送っただけとなる恐れも十分にあります。
 
治はサシコミの保証もない単なる両面待ち。
回収の確信が持てない以上、普通に考えればこれ以上の供託は自重すべきですね。
 
そもそも、この局でさらに危険牌を引き入れる可能性も十分にあります。
その度に支出を繰り返して行ったなら・・・
ですから基本的には点棒に余裕がない側ほど、闇の行使には慎重になるべきですね。
 
今回の場合、鬼頭は9600点リードしている状況ですから、闇返しで2000点を払っても供託の差は1000点。
治がロン牌かもしれないと恐れている訳ですし、悩む場面ではありませんでした。
 
つまり、治としては闇を宣言すれば返されるのは当然と予期しておくべきだった。
 
仮にサシコミ態勢が整っており、鬼頭から闇返しを誘発して2000点を奪いに行ったのであれば分かりますが、実際は違う。
事実上、普通に切るか完闇の二択だった訳です。
 
しかし、治に完闇まで行う覚悟はありません。
リーチ宣言牌の筋という読みがある以上、この程度のリスクで宣言をしていたら破産まっしぐら。
 
完闇は読みも通じないような、もっと厳しい危険牌でこそ使うべき・・・
そして治は決断しました!
うぅ・・・これは・・・やってしまったか・・・?(◎_◎;)
 
仮に通ったにしても、闇に使った1000点が勿体ないな。
和了りきって鬼頭の2000点を余分に浚える可能性もありますが、それは狙った訳でもないので結果論。
状況を鑑みれば愚策だと思えて仕方ない。
 
前述のアイコンタクトも然り、この局も主導権を握っているのは鬼頭側ですね。
非常に流れは厳しい。
治には立て直して欲しいですが、正直覆すのは難しそうなだけに・・・一刻も早いマミヤの到着が待たれます。
 
 
・・・が、
その頃、マミヤは依然としてタクシー乗り場で並んでいました。
 
前に残るのはおじいさん一人ですが、マミヤは何か閃いたのか・・・突然じゃんけんを仕掛けました!(゚Д゚;)
理不尽な割り込みに戸惑うおじいさんですが、予定を尋ねると今から一杯呑んで帰るところとの事。

マミヤはその100万倍急いでいることを告げると・・・
 
ありがとう!
チョロいな!w(;'∀')
 
確かにこれは女性主人公にしかできない展開ですね。
しょうがない・・・のか?w
 
取り敢えず治にとっての地獄が短縮されそうで何より。
気掛かりなのは、ジャンケンの勝利で折角貯めていた幸運を使ってしまった事かな。
 
しかし鬼頭社長は中々の切れ者らしいですが、マミヤと対等に戦えるだけの格やオーラは感じません。
今回の勝負自体、治によって作られたマイナスを主人公のマミヤが華麗に挽回、そして大逆転する、この漫画のひとまずの基本路線を確立するエピソードでしょう。
 
あと数か月は治の奮闘が続く様子ですが、それもマミヤの無双描写を引き立たせる大事な前振り。
少しずつ伏線も張られていますから、闇麻の奥深さに踏み入る展開が楽しみですね。
 

・近代麻雀 2019/9月号(2019/08/01発売号)より。

・麻雀牌画・・・「雀のお宿」より。