さいたま市大宮区の矯正歯科ファミリア歯科矯正 院長の大塚です。

今月も終了事例の中から、一症例をピックアップしてブログで紹介します。

今月の症例は、前歯の部分矯正をしているのだけれど
・治療しているのに、かえって右の前歯が前に出てきた
・隙間ができたり閉じたりしていて終わらない
との訴えで当院に転院を希望して来院されました。

・第一大臼歯(奥歯)のすれ違いがあるので、奥歯も含めて全体的な矯正治療が必要
・前歯だけでなく上の歯並び全体が前に出ているので、全体的な矯正治療が必要
・前歯のうちの一本が歯根吸収(根が短くなること)を起こしていて保存不可能なこと
(ただし、不幸中の幸いと言ってはなんですが、この歯は矮小歯(生まれつき小さいこと)でした)
をご了承いただき、装置も交換して、全体的な矯正治療を行いました。


転院 矯正治療の成功

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矯正治療の治療計画を考えるとき、
患者さんが気になるところ(主訴)を治すことさえできればいいのか
それとも、
かみ合わせのずれをできるだけ少なくして、崩れにくい安定した状態を目指すのか。
前者と後者で、かかる期間も費用も装置もまったく異なることがありますので、
その選択は私たちも悩むところです。

しかし、「部分矯正で行う前提」では、そもそも患者さんが「気になるところすら治らない」
たとえば 出っ歯の部分矯正の結果、(ガタガタは無くなったが)前歯自体は治療前より前に押し出してしまっている。そんなケースを目にすることが増えてきた気がします。
さらに都内には、「部分矯正専門」を謳う医院までできていて、何でもありの様相としか言いようがありません。あせる

当院の初診相談にも、そのような治療方針の説明を受けた方達も来られるのですが、
・どうしてその人の前歯がそこに並んでいるのかわかっているのか?
・矯正治療器具の使い方の基本はちゃんと学んでいるのか?
と心配になるような場合もあります。

当院では、部分矯正とはごく一部の方のみに行うことができる「限局」矯正治療と考えています。
医院選択は患者さんの自由であり自己責任ではあるのですが、ご自分にあった治療が受けられるよう、お手伝いができるよう努力しております。
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