経験20年の臨床心理士が教える
起業で行動できるマインドセット
自信構築の専門家
日高潤子です。
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今日は、先日読んだ本の
ご紹介です。
「ある日突然40億円の借金を背負う
-それでも人生はなんとかなる」
湯澤 剛著、PHP、2015年。
本の内容は、この2行のタイトルのとおり!
ある日、突然、
亡くなった父親の会社を継ぐはめになり
そのとき初めて、その会社に
40億円の借金があることを知った。
そこから
苦労に苦労をかさね
借金を返し、経営も上向きになり
一度は終わったと思った人生が
なんとかなったというもの。。
著者のご苦労は壮絶なものなのですが
その過程は、まるでアクション映画のように
一気に読めてしまいます。
愚痴ばかりで逃げ腰だった著者が
肚(はら)をくくって現実に向きあい
経営を上向きにして、ついに借金を返す。
売上アップだけではない使命にめざめる。
こんな感じ。。。
この過程が映画や小説によくある
ダメダメだった主人公が
特訓を受けて(試練にであって)成長し
強敵を倒し(困難を克服し)勝利する
みたいな感じなのです。
実際のご苦労は
こんな経験をされるほど壮絶。
-身体がホームに入ってきた電車に向かって
ふいに傾いたかと思うと、
私は知らぬ間に、線路に飛び込みそうになっていた。
-心の最後の一片まで恐怖に支配されつくすと
不思議と心が静まっていく感じがした。
(本文より引用)
では、この状況にどのように向き合ったのか
具体的な心構えや対応が記されています。
たとえば、
著者がなさったのは以下のようなこと。
・最悪の事態を紙に書き出す(破産計画の立案)。
・がんばる期間は5年限定。
どんなにつらくても残り日数は減ることを心の支えに。
・肚をくくって一歩踏み出すのは、 一日でも早い方がいい。
肚をくくる前の方が、恐怖は大きかった。
などなど。
現在は、
人が輝き 地域を照らし 幸せの和を拡げます
を経営理念として
喜びいっぱいに経営されているご様子です。
人の強さ、たくましさ
経営のほんとうの喜び
中小企業の魅力。。。
そのようなものが行間から
キラキラと光を放っているような。。。
そんな本でした。
著者の湯澤さん、
ご経験を分かち合ってくださって
ほんとうにありがとうございました。