猫が犬より長生きな理由。



ネコ1

 ネコはイヌよりも長生きだ。その理由は彼らが人に頼らず、そっけないから。猫は自立することで、病気を避け、3年寿命を延ばすことができるという。

 クールで孤高、人間の大親友とはとても言えないネコだが、彼らのこの自立性がその寿命の長さの秘訣なのかもしれないという。寿命の長さを競ったら、ペットのネコはイヌよりも3年長寿で、平均15歳まで生きる。



猫が長生きな理由は自由気ままな性格による

 体が大きな動物は長生きだというのが動物界の定説だが、研究者によると、ネコの長生きの秘訣は、自分勝手で孤高なその性格にあるのではないかという。

 イヌは社会的生き物だが、ネコは我が道をいくタイプで、これが、病気にかかり、広める危険性を低くしているという。元ライオンの調教師で、生物学者に転向したスティーヴ・オースタッドは、老化の進化論というものがあり、それが安全な状況でのほうがより長生きすることをかなり裏づけているという。

 群れで暮らすイヌと違って、ネコは単独行動をする。まわりにほかの個体数が少ないので、感染症にかかりにくい傾向にある。また、ネコは攻撃に対して自然の防衛力を備えている。また、イヌが歯をむき出して敵を威嚇するのに対して、ネコは鋭い爪をもち、敏捷性も抜群だ。



ネコ2


猫は身を守るための武器をたくさんもっている

 アメリカ、バーミンガムにあるアラバマ大学で老化生物学を研究するオースタッドは、ネコは身を守る武器をたくさんもっているため、天敵の影響を受けにくいという。

 嫌がるネコを抱き上げようとしたら、彼らはイヌがもっていないあらゆる武器を使おうとするのがわかるだろう。確かにイヌも獰猛になることはあるが、彼らの武器は口しかない。体のほかの部分では相手を傷つけることはできないのだ。

 オースタッドは、それぞれの種のこうした特徴が、進化の過程で各寿命を形作ってきたと思っている。イヌの平均寿命が12年なのに対して、ネコは平均15年とより長い寿命をもつ結果になった。


犬が短命なのは交配が原因?

 犬が短命なのは、健康障害を起こしやすい外国種との交配も原因なのかもしれないという。我々人間が、ネコに比べて、イヌのほうにより改良を加えてきたからだ。イヌとオオカミを比べると、体の大きさや行動に相当な違いがある。ネコもある程度の種類がいるが、極小のネコやマスチフのように大型のネコは見かけない。

 どの動物も最大寿命を決めることなどできない。どこまで生きられるのかということが最大の問題だが、大親友と一緒に生きられないなら、誰が永遠に生きたいなどと思うだろう?



ネコ3


大きいことが必ずしもいいとはいえない。 

 異性を惹きつけることから、敵を撃退することまで、多くの動物にとって体が大きいほうが有利なことは確かだが、デメリットもある。短命になることだ。

 イエスズメのDNAを調べたところ、体の大きい個体ほど、遺伝子の先端にあるキャップ構造が短いことがわかった。テロメアとして知られるこのキャップ構造が短い動物は、早く年をとり、すぐに死ぬし、病気にかかりやすいという。

 テロメアを人の健康状態を予測するのに使えるかどうかの研究もさることながら、なぜ長身の人は身長が低い人よりも寿命が短いのかを理解する助けになるかもしれない。





<カラパイア 記事より>



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