横浜の元町ショッピングストリートにある老舗のクラブ『LOGOS』が、今月いっぱいで18年の歴史に幕を下ろすことになった。




閉店してしまう前にどうしても行きたかった。何故ならここは、FUNKY MONKEY BABYSがデビューのきっかけを掴んだ思い出の場所。






もともと縁もゆかりも無かった“横浜”。怖そうなB-BOY系のお兄さんがいっぱいいそうなイメージがあり(実際に絡まれたりもしたぜ(笑))、当初はライブのお誘いがあっても躊躇していた。




でも、もしかしたらそこにもチャンスがあるんじゃないかと。ていうか、そもそも何の結果も出してない俺たちごときが、出演するイベントを選ぶなんてクソ生意気だと(笑)。




勇気を出して立った『LOGOS』のステージ。明らかに今までとは違う客層に、戸惑いながらも一生懸命歌った。






電車で行くなら横浜線。車で行くなら国道16号バイパス。出発はいつも夜中で、八王子に帰る時は朝焼けに包まれながら。何度も何度も通いつめ、ボコボコに凹んだマイクを握った。




集客に苦戦しながら、なんとか自分たちでもイベントを打てるようになった。そして今の事務所の社長と出逢い、後に俺たち3人を拾ってくれたんだ。




楽しかった事ばかりじゃない。むしろ大変だった事の方が多いかもしれない。それでも当時を振り返れば、キラキラと輝く素敵な思い出たち。どんな苦労も、時間が経てばすべて笑い話だ。






数年ぶりに行った『LOGOS』は、めちゃくちゃ楽しかった。先輩ミュージシャンから無理矢理テキーラを飲まされる事もないから、お酒も美味しかった(笑)。




久々の再会もたくさんあった。皆、それぞれ元気そうで、今なお現場の最前線に立ち、奮闘している。その姿を見て、心から嬉しく思った。




そして再確認したのは…やっぱり俺はヒップホップ“も”大好きだという事。ポップスやロックと同じくらいにね。






帰りの道中。(ノンアルコールで耐えてくれた)後輩が運転する車の窓から、わずかに見えた球場の影。




9月に立つステージ。横浜スタジアム。






あの日の俺よ。FUNKY MONKEY BABYSは、どうにかここまで来たぜ。