ここんところは、ずっとライブリハーサルをしている。




俺たちのリハはひたすら歌うのみ。歌詞が、メロディーが、その楽曲から見える情景が身体に染み入るまで、とことん歌う。






今日は八王子のリハーサルスタジオに入った。事務所のスタッフは、前夜祭や本番当日の準備がメチャクチャ忙しいらしく誰も来れないとの事。




地元の小さなスタジオで、メンバー3人だけのリハーサル。まるでデビュー前の自分たちみたいだ。




今でも目を閉じれば鮮明に思い出すよ。両手いっぱいの希望と、ほんのちょっぴりの不安と。時にゲラゲラ笑い合ったり。時にギスギスもしたり。




あれからもう7年。それだけの月日が経てば、変わっていく部分もあるよね。




まず単純に…それぞれ年を取ったし…(笑)、




昔は守るものが無かったから、ただ攻撃的に攻めてばかりで、それがスゲー楽しかったけど、今は大切な人たちがいる。傷つけないようにギュッと抱きしめておきたい人がたくさんいる。



それは家族、仲間、スタッフ。そして全国のBABYS。“守る喜び”なんて、二十代の頃の俺には理解できなかっただろうな~って。




「(全てにおいて)ずっと変わらないままで」という声や理想論もあって、それを頭ごなしに否定するつもりはないけど、やっぱりちょっと不自然な感じがするんだ。




一歩踏み出せば景色が変わる。涙を拭えば心が変わる。弱さを認めれば強さに変わる。常に挑戦したり、時には妥協したり、良い部分も悪い部分もひっくるめながら、その中で出来るだけカッコ良く、自分が思い描く最高の自分自身に近づけるように。




変化は前向きに受け入れなくちゃいけない。それが“今を生きる”ということに繋がると思う。






でもね、



中学生の頃にBOOWYのコピーバンドのボーカルとしてマイクを握り始めてから20年。ひとつだけ変わらないことがある。




それは「音楽が好き」というシンプルな気持ち。そして「音楽で何かを伝えたい」「俺の歌声で笑顔を生み出したい」という想い。これだけはあの頃と全く一緒なんだ。不思議なくらいに。






八王子の片田舎で産声を上げたFUNKY MONKEY BABYSが、いよいよ過去最大規模の会場となる横浜スタジアムへ。




いくつものステージで経験値と自信を積み重ね、“あの頃とは変わった”俺たちと、不器用なまでに全力で歌う“あの頃から変わってない”俺たちを思う存分に堪能して欲しい。






マイク2本とDJ台で、君の心に最幸の音楽を届けることを約束します。