どうも。


新幹線に乗ったらまず靴を脱ぐ癖があるファンキー加藤です。





明日のライブのために、大阪へ前のり。その道中でブログを書いている。台風の影響で風がビュンビュン吹いてるけど、新幹線は順調に西へ。西へ。




しばらく“楽曲制作モード”だった頭や身体を“ライブモード”へと切り替えるには、こんな移動時間さえも大切になる。




どんなステージにしよう…、MCでは何を喋ろう…、みんなと逢えるのが楽しみだなぁ…、最後までしっかり歌えるかなぁ…



止まらないワクワクとドキドキ。入り交じる高揚感と不安感。このままの状態で夜に突入すると眠れなくなるから(笑)、せめて夕飯時くらいはリラックスしなきゃ。





なんたって関西地区では室内最大クラスとなる京セラドーム大阪。先日、開催された横浜スタジアムよりもデカい会場だ。





今でも鮮明に覚えてる。デビュー前の大阪。小さなライブハウス。フロアーのお客さんは10人程度。



そこに初めて関西地区の関係者さんがFUNKY MONKEY BABYSのライブを見に来てくれる事になった。いわばビッグチャンス。いや、年齢的にいえばラストチャンスに近い心境だった。




でもまったくダメだった。目も当てられない程だった。緊張やプレッシャー、まだ慣れていなかった長旅の疲れなどで、ホントに最低のステージとなってしまった。




普通だったら終演後の関係者さんへのご挨拶は「わざわざ足を運んで頂いてありがとうございます!」。そしてデビュー後のプラン等を意気揚々と、声高々に喋るもんだ。




でもその時の意気消沈した俺たちが振り絞った言葉は「わざわざ来て頂いたのに、申し訳ないです」。ひたすら謝った。悔しくて情けなくて、涙が出そうになった(←今も書いてて泣きそう…(苦笑))。




こんな事は後にも先にも一度きり。だから大阪でのライブとなると、いつも必ず思い出す。


マイナスからのスタートを。涙をこらえて踏み出した一歩目を。そして今、ステージに立ててる喜びを。






東京を出発した新幹線は名古屋を、そして京都を通過した。


向かい側の席に座るおじさんは、眉間にシワを寄せて週刊誌を読んでいる。


右ななめ後ろの席に座るメガネのお兄さんは、静かに窓の外の夕焼け空を眺めている。


車内販売のお姉さんは「アイスクリームはいかがですか?」と微笑んでいる。




いろんな人たちの、いろんな想いを乗せながら、新幹線は順調に西へ。西へ。






待ってろよ、京セラドーム。俺はおまえに歌いたい想いが、いっぱいあるんだぜ。