2006年のデビュー以降、日の目を浴びない日々が続いた。異常なまでに熱いライブスタイルに、冷ややかな視線を向けられる事が多かった。そんな俺たちを一番最初に受け入れてくれたのが、同じく熱い気質を持った関西の人たちだった。





愛に飢えていた俺たちは、この地に甘えた。キャンペーンやイベント等で訪れる度に、関西のBABYSや関係者さんと触れ合い「このままでも大丈夫なんだ」と自信を付けていった。初のワンマンライブも東京より先に大阪で開催した。





Tシャツから湯気が出ていた大晦日のエキスポランドでの野外ライブ、初めてイベントの大トリを努めた『EDGE LIVE』、靱帯を損傷した京都・新風館ライブ、東日本大震災チャリティーライブ『Sing For East』…どれも思い出深いものばかり。





どこよりも多くの笑顔と涙が輝いたこの場所で、最後の恩返しを。胸に押し迫る寂しさを振り切るようにステージへと飛び出した。







『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』@大阪城ホール。







『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』@神戸ワールド記念ホール。





関西ラストライブ。四日間で34000人のBABYSが足を運んでくれた。デビュー当時から続く大きな大きな歓声は、ここでも鳴り止むことは無かった。まるで終わることを拒むように。まるで永遠を掴むように。





正直、ハードなスケジュールで体調は万全とは言えなかった。特に神戸では満身創痍な状態で、一瞬「中止」という選択肢も頭によぎった。





でも“ここ”なら大丈夫だとも思った。またあの頃のように甘えて寄りかかっても、支えてくれるだろうと思った。きっと一緒に乗り越えてくれるだろうと思った。今までだって俺たちはそうやって愛を育んできたんだ。「頑張れ」「頑張れ」と励まし合いながら。





関西BABYSが優しすぎて、思わず「寂しい」と本心を漏らしてしまった。ステージ裏では涙が止まらなくなった。この温かい気持ちは、永遠に心の中にあるよ。君と出会えて本当に良かった。





ありがとう、大阪! ありがとう、神戸! ありがとう、関西! YOU ARE FUNKY MONKEY BABYS!