他の地区と比べると、ライブやキャンペーン等で足を運ぶ機会が少なかった北陸。その分、一度のステージを、そして一度の出逢いを、俺たちは大切に育んできた。“一期一会”。その言葉がしっくりくる。





“北陸初上陸”は、富山県の蔦屋書店滑川店。香林坊アトリオでのインストアライブは音量制限の関係で、バラードのみのステージを。福井エルパの屋上では、夏フェスさながらに熱唱。福井大学、福井工業大学、金沢星稜大学での学園祭ライブ。すり鉢状で歌いやすかった本多の森ホール。壮観な富山オーバード・ホール。





そしてその土地の文化や風習にも触れたくて、他の地区よりも多くの観光をした。兼六園をのんびり探索したり、黒部峡谷でトロッコに乗ったり。鯖江の眼鏡はもういくつ買っただろう(俺がメガネミュージシャンに変貌するのは福井だけ!)。





そんな北陸でのラストライブ。体調は万全。マイクを力強く握りしめ、まばゆいライトに照らされるステージに俺たちは駆け上がった。











『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』@サンドーム福井。





“一年に一度きりのライブ”を心底楽しみにしていたこの気持ちを分かち合ってくれたのか、二日間で18000人の北陸BABYSが逢いに来てくれた。そこにはスポットライトよりもまばゆい笑顔が咲き乱れていた。





ツアー初披露の『ありがとう』は、北陸のBABYSにどう届いただろう。たとえ住む場所が遠くたって、逢える回数が少なくたって、君の存在はいつだって“光だった”。みんなで積み重ねてきた絆が唯一の“光なんだ”。





一緒に歌ってくれて心強かった。MCでの掛け合いが楽しかった。途切れない「アンコール」の掛け声が嬉しかった。いくつもの涙に不意に寂しくなった。エンドロールの合唱で幸せを感じた。





俺はみんなのこと、絶対に忘れない。どうか君の心にも俺たち3人分くらいのスペースは空けといてほしい。そうすれば同じ空の下で、ずっと繋がっていられるから。






ありがとう、福井! ありがとう、北陸! YOU ARE FUNKY MONKEY BABYS!