俺たちが初めて中国地方に上陸したのは2006年の夏。広島県の“サンモール”というショッピングモール内にある小さなサテライトスタジオ。そこで月に一度の準レギュラーとして、トークやミニライブ、そしてサイン会をさせてもらっていた。





最初の頃は当然お客さんの数もまばらで、目標として掲げていたフレーズが「友達100人作ろう」だった。ひとつひとつの出逢いを大切に、ひとつひとつのステージを全力で。そうして何度か足を運んでるうちに、顔見知りのBABYSが少しずつ増えてきたのを覚えている。





2年連続で出演させてもらった夏フェス“SETSTOCK”。広島クラブクアトロは、日本で一番相性の良いライブハウス。初の岡山ライブは山陽学園大学の学園祭。クレド岡山やイオン鳥取北ショッピングセンター、ゆめタウン出雲でのインストアライブ。やっと山口県に行けた周南市文化会館でのツアーライブ。ここでの思い出もいっぱいだ。





一度心が通じ合えば、どこまでも熱く応援してくれる中国地方のBABYS。その力強い声援に、俺たちは幾度も救われてきた。





たくさんの愛と情熱と感謝の気持ちを胸の中に目一杯ため込んで、岡山での…、中国地方での…、そして西日本でのFUNKY MONKEY BABYSラストライブ。













『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』@岡山市総合文化体育館。





あの日、小さなスタジオで冗談半分に語っていた「友達100人作ろう」は、七年という歳月を経て、二日間で12000人の友達が…様々な世代を超える愛すべきBABYSが、俺たちに逢いに来てくれるまでになった。これは何ものにも代え難い喜びだ。





この規模の会場でこんな事は初めてだったけど、客席の方から汗の匂いが伝わってくるほど、ライブハウスさながらの熱気が充満した場内。盛り上がり過ぎて緊急ミーティングが行われた去年のツアーの時と同様に…いや、それ以上に今年の岡山ライブも熱かった。





みんなでひとつになって歌ったあの夢のような時間を、いつまでも心に刻み込んでおけば、同じ空の下で、俺たちはずっと繋がっていられる。だからやっぱり「サヨナラ」なんて言葉は、俺は絶対に言わないし、君にも言ってほしくないんだ。






エンドロールが終わった後も、鳴り止まなかった歓声のように、君の幸せがすべて叶うまで、その心の中で歌い続けるよ。






ありがとう、岡山! ありがとう、中国地方! ありがとう、西日本! YOU ARE FUNKY MONKEY BABYS!